町という字のよく似合う何もなき冬の故郷は雨の匂いす
(垂水市 岩元秀人)
大根が肩出し腹出し肉体美ほこりて吾に収穫せまる
(青森県 一ノ渡綮)
死してなお光り耀(かがよ)う玉虫を落ち葉にくるみ凍土に還す
(蓮田市 斎藤哲哉)
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一首目。町と街では、印象が違う。作者の住む故郷は、町と呼ぶのにふさわしい場所なのだろう。だから心が落ち着く。今のままの町であってほしいという気持ちが伝わる。
二首目。大根が、自己主張しているようで面白い。勢いが感じられる。
三首目。玉虫の死体が凍土に還るまでどのくらいかかるのだろう。落ち葉に包むところに作者のやさしさを感じさせる。
今夜は、クリスマスイヴ。何の変わったこともなく夜が更けてゆく。
何もないことが、一番のしあわせ。
(垂水市 岩元秀人)
大根が肩出し腹出し肉体美ほこりて吾に収穫せまる
(青森県 一ノ渡綮)
死してなお光り耀(かがよ)う玉虫を落ち葉にくるみ凍土に還す
(蓮田市 斎藤哲哉)
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一首目。町と街では、印象が違う。作者の住む故郷は、町と呼ぶのにふさわしい場所なのだろう。だから心が落ち着く。今のままの町であってほしいという気持ちが伝わる。
二首目。大根が、自己主張しているようで面白い。勢いが感じられる。
三首目。玉虫の死体が凍土に還るまでどのくらいかかるのだろう。落ち葉に包むところに作者のやさしさを感じさせる。
今夜は、クリスマスイヴ。何の変わったこともなく夜が更けてゆく。
何もないことが、一番のしあわせ。