LUNACY

cygnus' blog

小野塚カホリ『燃ゆる頬』 (原作 堀辰雄)

2014-12-20 14:40:41 | 本・コミック
ハイ。これもBLです(笑)。

まぁ、少年×寄宿舎ネタということで、萩尾望都「トーマの心臓」とか竹宮惠子「風と木の詩」の路線的に口コミや店での宣伝展開されているみたいだけれど、個人的にそれは分からなくもないけれど、ちょっと違うかもな、と。
原作も書店でパラ見してみたけれど、小野塚先生の絵だけで雄弁に潤色しているだけでなく、ストーリーもちょっと脚色しているのかな?

往年の、私小説が多い(しかも文語が多い)日本の近代小説って、どうも、結核や脊椎カリエス病んでサナトリウムや温泉で云々っての感じで話進んで、軟弱な自我の承認欲求をこじらせたようなのが多くて、そんなに僕は好きではないのです。
でも、それは、実際に、僕が体の弱かった(というか今なおヒヨワ)な僕がストーリー中のキャラにシンクロナイズしてしまうことへの同族嫌悪の裏返しでもあるわけです。

また、僕自身、
中学の頃、図書室で先輩に抱きつかれて乳首つまみ攻撃されたり(←でも何か抵抗するどころか、じゃれ合うことがきてうれしかったりw)、
上京してから、男の人にナンパされて芸能系かファッション系のスカウトかと思ったら、ウリセンのボーイのだったり、
そして、今なお、ときどきセクシュアリティが自分でもワケわかんなくなって不安定だったり。
否応なく、そんなことを思い出させる一冊でした。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『アオハライド』(12)

2014-12-20 14:36:43 | 本・コミック
咲坂伊緒

ちょっと、この巻の後半、展開のテンポ速すぎだろ~!(爆)
冬馬の振り方あっさりすぎ(笑)というか、オレ、女子だったら吉岡双葉のように振る舞えない~><。
ってか、しかも、洸が事故に遭うとか、ドラマも盛りすぎ~(笑)。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イーヴォ・ポゴレリッチ (ピアノ)

2014-12-20 14:03:43 | ピアノとクラシック
12/14 サントリーホール

あの、ポゴレリチ様でございます(笑)。やっと、生演奏を聴くことができました。
ショパコンで、アルゲリッチ姐さんが、「あの子は天才よっ!」って言って、審査結果に不服で、多の審査員群に後ろ足で砂をかけて出てきたっていう逸話を作り出した俊英。
CD持っているんだけれど、とにかく独特のリズム感や音圧(よく言えば個性、悪く言えばアクw)のある演奏をするお方。

ここ15年ばかし、公私ともどもいろいろあったようで、演奏・技法が変わりまくりらしい。その変遷が追えていないのが悔しい。

大曲4曲。
リスト:巡礼の年第2年「イタリア」から―ダンテを読んで(ソナタ風幻想曲)
シューマン:幻想曲 C-Dur op.17
ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3楽章 ロシアの踊り、ペトルーシュカの部屋、謝肉祭の日
ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 op.35

さすが、1年半前から準備していただけあって、濃密な演奏でした。

蛇足ですが、挨拶とか神経質な振る舞いだし、本番中も譜めくり男子に文句付けるし、こら、つきあうほうは大変だわと思いました(笑)。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする