LUNACY

cygnus' blog

『ぼくを葬(おく)る』

2006-05-07 09:19:53 | 映画
@シャンテシネ2。
François Ozon(フランソワ・オゾン)監督。

ゲイの31歳(って何でオレと同じ設定なのよ(爆)?)の写真家。
ゲイであることは家族他にカムア(=カミングアウト)済み。
だけれど、カムアできない現実・事実がひとつある。
それは、何か。癌で余命三ヶ月であること。
捨てばちになりながらも何ができるかを考え残された日々を送っていきます。
自棄を起こすように恋人と別れてしまったり。
おばあさんを訪ねたり。
躊躇いながらも、結局は不妊で悩む夫婦に精子をわたし、その後、できた子に遺産相続したり。
折り合いの悪い姉と和解していったり。

個人的には、おばあさんのジャンヌ・モローにツボ!!
「ボクはママの鏡だから」にあわせると、♪ボクはバァバの鏡だから バァバはボクの想い~すべてわかるはず~ みたいな(笑)。ちょっと違うか。まぁ、そんなノリで主人公は会いに行きます。
で、しばらく2人のシーンが続くんだけれどね。そのモローの存在感と演技力。主人公を食ってしまいかねません(笑)。

後は、少々あざとい感じもしますが、子どもをうまく使っています。
モチロン、主人公は、その姿に自分の過去を重ねて想いに耽る・暮れるワケです。
ラストは、見るものに展開をゆだねていますが、まぁ、順当に考えれば答えはほぼ確定。

以下、ツボった小ネタ。

・主人公がハッテン場に潜っていった時に、その情景とともに流れる荘厳な曲。クラシック弱くて何の曲かわからなかったけれど、スッゴいハマッてた。デレク・ジャーマンの映画にも出てきそう.....でもないな(笑)。違うな。

・最初のカメラマンのシーン。ミケランジェロ・アントニオーニ『欲望』を思い出した(パクリに見えた(笑))のは私だけですか(笑)?

・一旦、別れた恋人と再会するシーン。カワイイ男が着ていた衣装が、ボクが今日着ていたのと同じ模様の、フレンチボーダーシャツ。笑えてしまった。スクリーンの中に自分(笑)? それは違う(笑)。

なお、ゲイのエッチのシーンがあるので、そっちの免疫がない方(笑)は遠慮されておいたほうが無難かも知れません。
今日は、観客にもゲイカップルが来ていました☆ ゲイタウンほどではないにせよ、う~ん。そうですね。伊丹空港デッキ程度には、カップルが行くと思うので、そっちのカップルをリアルに見たくない人もパスしておいた方がいいカモです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする