
札幌市PTA協議会は安全互助事業(見舞金制度)の廃止に伴って財源不足となり、分担金(会費)の値上をせざるを得なくなったということで、その説明会が生涯学習センター(ちえりあ)で市内の市立小中学校PTA会長を集められて行われた。
最初に財政組織運営に関する説明が40分ほどあり、その後1時間半ほどに渡って質疑応答となった。そもそも安全互助事業という相互扶助という目的で集められたお金が協議会の運営に繰り入れていたことが疑問だったが、最初の頃はPTA運営の活動資金という目的の記述があったようだが、いつの間にかそれが削除されたとの事だった。まぁそれで納得できるものではないけれど、で今後の事は?となると、その互助事業から繰り入れられた時とほとんど変わらない予算額を出してきて、分担金の値上をしたいという話だ。1世帯当たりの値上額は市P協の要望としては200円となる。それでも予算額にはほど遠いので、札幌市の助成金と、互助事業でできた基金(1億7千万円)から取り崩して収入を賄うことになる。
質疑応答では値上止むなしと容認する方、人件費を含めて組織・事業支出の見直し、収入に合った身の丈の活動を求める声、そもそも市P協の事業が見えて来ない、単位PTAが卒業式の花束を渡せないくらい予算がないのに市P/区Pに加入しているメリットはあるか? まずは値上ありきで話を進めないで皆が同意できる事が大事で急いで結論を出さないで。等々概ね納得できる値上なら容認しても良いという意見が多かったように思う。子供のためにと集められたPTA会費だけれど、その使い道を良く分かっていない保護者が大部分だと思う。我が校は年間1,800円のPTA会費でしっかり運営している。もちろん私を含めみんなボランティア(交通費、通信費、懇親会などの参加費は支給されている)でやっている。それが、その中から(値上をして)230円を市P協に分担金を払う事になりそう。
今後市P協の活動の情報開示、意見集約、予算案・事業計画等をホームページを使い公開していくという。保護者で札幌市PTA協議会のホームページを見た人がどれだけいるだろう。現在も年間50万円の予算でホームページを運営されているけれど、今年度に入っての市P関連の更新は十数件。平成19年度予算案も見る事ができない。50万円をかけてこの内容ではこれから幾らかかるのだろう。
時間も終わりに近づいた頃、ある参加者が9月に出された答申について語ったとき、『★?♯?◆?』とどこからか威嚇ともとれる大きな声が上がった。何?と思ったら発言していた方がその言葉について謝罪を求めた。声を上げた本人は始めは拒否したものの、会長などに諭され謝罪をした後、その場から出て行ってしまった。声の主はなんと壇上で理事の後ろで座っていた人だった。何者かは分からないけれど、真面目に質疑しているのにあの態度はなんだろうと、少し恐ろしくなってしまった。
情報開示をこれからも求めていかなければ、今後も5,500万円を超える予算額は誰も疑問も持たずに通っていくのだろう。
札幌市PTA協議会のホームページ
http://www.sapporo-pta.gr.jp/