道草、より道、まち歩き。

思いつくまま 気の向くまま、街をぶらぶら歩いています。
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モノを棄てる責任

2010年06月01日 23時35分54秒 | 社会・経済
Nec_0053初芝五洋ホールディングス株式会社の初代代表取締役社長となった島耕作ですが、まだ新入社員時代に研修で出向していた電気店の先輩店員から、客から引き取った故障したテレビを河川敷に不法投棄する手伝いをさせられた時、二度目には断固としてそれを断ったため腹を立てられ島を置いて車で帰ってしまいます。

そんな時、ちょうど車で通りかかったのが初芝電産の創始者で初代社長だった吉原初太郎。
初芝のマークが付いた軽トラックが停まっていたので、車を停めて二人の会話を聞いており、先輩店員が去ったあと吉原は島にもう一度さっき言ったことを話してみなさいと問います。

テレビを川に棄てていることを悩んだ島耕作に、上司の中沢は次から断って良いとアドバイスを受けた時の言葉を吉原に話すのですが、これがなかなか秀逸。
車に戻った吉原は島と中沢の名前をメモします。このお陰で研修が終わった島は希望通りの難関とされていた販売助成部に配属されます。
当時の舞台は1970年代の高度経済成長期。この頃に今の環境問題を想像できた人がいたでしょうか。

車に家電にパソコン、衣類、家具、雑貨・・・。
環境が大事といいつつ経済成長がなくては日本の将来はないとばかりに、一方では使い捨てられるモノやどんどん新しいモデルを作り続け、やっぱり棄てられるモノ、モノ、モノ。

エコだ、リサイクルだと口では言っても現実にはそれを上回るほどの廃棄物。
廃棄処分をするにも手数料がかかる時代にはなったけれど、それがモノを作る企業の責任を果たしているということなのかどうか。

エコポイントの効果で、自動車も薄型テレビも好調でリーマンショック前の水準まで回復しているとか。
その陰で同じかそれ以上の廃棄された自動車やテレビは一体どこへ行って、そのためにどれだけエネルギーを使用しているのだろうか。
いつからか「修理より買った方が安いですよ」なんて言葉が当たり前になってしまった。

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