厚岸町を飛び越えて釧路町に突入。
時間は14時を過ぎ、秋分の日も過ぎて暗くなるのが早くなった。特に何時にどこと決めていた訳ではないけれど、一応計画の中では尻羽岬もリストに入ってはいたが、特にこれといった特徴もなさそうな岬のよう。
道道から入ること数分、見落としてしまいそうな尻羽岬の看板を頼りに進むとなんと砂利道。今時観光地で砂利はないだろう、あまり地元も力をいれていないのか。
そこからまた数分、砂利の駐車場に車を止める。トイレは古いが綺麗な感じだが、駐車場から岬へ行く道の入り口には何も書かれていない看板…何も書いてないから看板とも言えないのかも。
まぁ、ここまで来たんであの向こうの丘まで行ってみよう。

ほんとに何にもない。遠くにさっきまで車を走らせていた厚岸の街が見えるが原野だ。途中にお墓のような海難物故者慰霊塔があり、また少し遠くに木の塔? 杭? が見えてきて、あそこが岬? とりあえず何か書いてるだろと進みます。

原野の向こうに太平洋。景色は良いんだけれど…。

先程見えた木の構造物。これは…なんだ??? 訳が分からない。看板があって撤去したのか?

後日ネットでこの岬を調べていたら、ある方のブログに2年前くらいまでは「シレパミサキ 尻羽岬」と書かれた下のような看板が付いていた写真が掲載されていた。強風で吹っ飛んだんだろうか?
この看板は釧路町が難解地名として建てていたものらしく、尻羽岬から西にはこのように残ってはいるが、文字も薄くなって所々チャンネル文字が取れてなくなっていたり。もう直す気もないのだろうか。
それにしても尻羽岬は全然観光客を呼ぶ気がなさそう。だが駐車場には私の前に1台停まっていてモノ好きが少しは居る。

原野越しに大黒島と、その向こうに厚岸市街が見えます。

原野の所々に切れ込んでいるところがあって、人の踏み跡もあり何か見えるのかなと思って進んだ所、崖です! この辺りの標高が100mあるので、実に落差100mの崖の下に島がありました。

135mmレンズで拡大して見えたのはなんと鳥居。この島は帆掛岩と言われているようです。
誰が何のために。下まで行けるかどうかは分かりませんが、人が歩いた路は続いています。一人だしロープでもなきゃちょっと行く勇気はありません。

岬の先端へ木もない路を進んで行くと、安全柵もなく足を滑らせたらちょっとヤバいだろうなと思う断崖。
特にこの先には岩も何もないのだけれど、大黒島と厚岸の岬が見えて、チンベノ鼻、アイニンカップ岬、愛冠岬を寄らなかった事を後悔したものの、厚岸は見どころも沢山あるので、また今度行きたいと思いました。

帰り道から見た帆掛岩。全く柵はないので、この写真を取る時は安全を考えて寝そべって撮っています(笑

帆掛岩だけでも来た甲斐があったな〜と満足して歩いていると遠くから人影が2つ。
うわ、まだモノ好きの人がいた。帆掛岩以外は何もありませんね〜(笑)なんて会話をして別れました。
岬先端までの景色、スケール感はこんな感じです。

ちょっと起伏はありますが、夏ならハイキング気分で良いところだと思います。
正直あまり期待をしていなかった尻羽岬でしたが、素晴らしい景色で来て大正解でした。