バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

真夜中のボクシング(小野寺vs亀海)

2010-04-13 | ボクシング

昨夜は雨で帰りの足がなかったので「久しぶりに(本当に)飲みに行こうかな?」と思ったのだけれど、2時50分からボクシング日本スーパーライト級タイトルマッチのテレビ放映があったことを思い出し、バイユーで観て始発のバスで帰ることにした。
深夜のボクシング観戦は久しぶり。昨日行われた小野寺洋介山vs亀海(かめがい)善寛戦は実力者同士の好カードとしての呼び声が高かった試合。そして事実、その試合は前評判にたがわぬ熱戦となったのでした。
結果は有利と言われた挑戦者・亀海選手が素晴しく巧みで強いボクシングで序盤から2度のダウンを奪い、終始圧倒。終盤9ラウンドでチャンピオン・小野寺選手を右ストレートで豪快にKO、新王者となりスター誕生!を印象づける夜となった。亀海選手はこの夜は足こそあまり使わなかったものの、巧みな位置どりで至近距離で「打たせずに打つ」才能豊かなボクシングを披露。大いに驚かせてくれました。終始圧倒された小野寺選手もチャンピオンの誇りを感じさせる魂溢れる戦いぶりで好試合を造った。
そう、僕がガキの頃から、赤の他人の殴り合いに勝手に思い入れたりさせられたりしてきた「マジック」はこんなボクシングにあったのだ。真夜中の四畳半で眠気も酔いも吹っ飛ばされ、胸を熱くしたものでした。
変なボクシングもどきを観せられている場合じゃぁないのだ。
こんな試合が多くの人に観てもらえればボクシングの魅力が広く強く伝わるのに、と思わされる一戦でした。亀海(かめがい)選手、スーパーライト(旧ジュニア・ウェルター)級という世界の壁の厚い重い階級ながら可能性を感じさせる選手でした。ハートも強そうだ。大きく報道されているわけじゃないから、誰もが観られる時間に再放送すればいいのに。。。フジテレビ、サンキュー!川島郭志さん(元世界王者。大ファンでした!)の的確な解説も素晴らしかった!。