AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

ブランディングの維持と崩壊「Marlboro」の場合(6)

2015-04-23 17:39:59 | ブランディー質で割ったらブランデイング
アメリカ西海岸では40数年前から禁煙キャンペーンや禁煙デモ行進なども見かけました。
最近では日本でも見られなくなった、タバコの新発売キャンペーン、3本くらい入った試供品を配っておりました。当時 アメリカなんかでは街角で一箱配ってました。「お土産にもっとくれないか?」「何箱いるんだ?」「1カートンくれない?」「いいよ、持ってけ。」1カートン貰った事がありました。せこい日本人です。マールボローも、デザイン一新してますが、海外ではこんな状況です。オーストラリアからはじまった「プレーン パッケージ法」はパッケージ(箱)の魅力を低減させ、喫煙意欲を削ぐことで、たばこ消費の抑制を狙ったもの。ブランドロゴをはじめ一切のデザイン要素を箱から排除。健康被害を強調する写真や警告表示を大きく掲載したり、箱の色も「茶緑色」に限定したりしているほか、ブランド名のフォントやサイズにいたるまでも細かく規定されています。








11年に同法成立後、米フィリップ・モリス、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ、英インペリアル・タバコ、日本たばこ(JT)の大手4社は、簡易包装を強いる同法は違憲であるとオーストラリア政府を相手取り提訴したものの、オーストラリア連邦最高裁は12年8月、「合憲」と判断。12年末から簡易包装のたばこだけが販売されています。
アイルランドと英国でたばこ箱を簡易包装とする規制法が今年3月に成立したのを受け、両国政府に対しJTなどたばこ業界は今回も法廷闘争に持ち込む構えを見せるなど反発を強めているのです。それにしても、タバコ各社が魅力あるパッケージ デザインで獲得してきた「マールボロ カントリーも、既に商品の差別化が出来ないところまできているのですが、それでも世界シェアは未だ未だ伸びているのです。





いっその事昔のラジオ、テレビの人気西部劇 「GUN SMOKE」と言うネーミングで売り出したらどうでしょう。先進国の中で規制が一番緩いタバコ市場は日本かも知れません。
アヘン戦争もそうだった様に、文明国は当時からろくな事をしていません。煙草業界は、これだけ叩かれても利益を伸ばしているのです。


4月22日(水)のつぶやき

2015-04-23 03:14:58 | 今そこにあるメディアのリスク

川内原発、再稼働差し止め申請を却下 仮処分で鹿児島地裁  :日本経済新聞 s.nikkei.com/1PdQ7aC
司法が全く機能していない。地球が原発を怖がっている。福島の散々たる状況なのに、また揺れるでしょう。



4月21日(火)のつぶやき

2015-04-22 03:33:01 | 今そこにあるメディアのリスク

ブランディングの維持と崩壊「Marlboro」の場合(5)

2015-04-21 21:03:02 | ブランディー質で割ったらブランデイング






在職中 杉山恒太郎さん(前電通執行役員、立教大学映像心理 特任教授その後、ライトパブリシティの副社長です。)の依頼で、CDPロンドンのステラテジック プランニングの発表プレゼンシートを作ったことがあります。CDPと言えば、ハムレットシガーでも有名なクリエーティブ エージェンシーです。英国でもタバコの規制は年々厳しくなり、葉巻は映画館のみでOKだったそうですが今は全てダメです。タバコは汚い背景でなくてはいけない。マイルドセブンの様な、青い空に飛行機雲など以ての外です。パッケージも年々酷くなり、肺癌や舌癌 末期の様な画像を貼り付けなくてはいけないのです。



「それでも吸うの?」税金の大半を占める煙草税の言い訳にも聞こえます。
少し内容がそれますが、男女別で日本の喫煙者の割合データがあったので、グラフにしてみました。1980年当時の日本の男性喫煙者は70.2%と驚く割合です。
男性喫煙者の割合が半分以下に減少しているのに対し、女性喫煙者は2/3までしか減少していないことがわかります。


タバコ企業 年間売上 純利益 シェア
1 中国国家烟草公司 917億ドル 160億ドル 37.1%
2 フィリップモリス・インターナショナル 677億ドル 75億ドル 17.4%
3 ブリティッシュ・アメリカン・タバコ 581億ドル 42億ドル 12.0%
4 日本たばこ産業/JT 659億ドル 15億ドル 9.6%
5 インペリアル・タバコ(英国) 384億ドル 20億ドル 4.9%
6 フィリップモリスUSA 244億ドル 39億ドル 2.8%
*「世界シェア」は2008年、その他は2010年のデータ
参考:Tabacco Atlas
ちなみに、2013年度のフィリップモリス・インターナショナルの純利益は80億ドル強で、現在も、より好景気であるようです。タバコ産業は、私たちの想像を遙かに超えて成長していることが分かります。

4月20日(月)のつぶやき

2015-04-21 03:10:40 | 今そこにあるメディアのリスク

「友人との会話、、。追記、、。」
amba.to/1yK2Cqv


パラオ慰霊の旅に思う、天皇陛下が背負う使命とは #BLOGOS blogos.com/outline/110505/
この国の指導者は肝に命じるべきだと思いますよ。



ブランディングの維持と崩壊「Marlboro」の場合(4)

2015-04-19 21:14:59 | ブランディー質で割ったらブランデイング


「フェラーリのバーコード」
フェラーリはスポンサーを受けながらも、マルボロのロゴの代わりにバーコードを付けて参戦することになりました。
英国王立医師協会の署名なメンバーのひとりが、英国の保健医療省を通して「あのバーコードは、マールボロのロゴを連想させるサブリミナル広告ではないか?」と指摘した抗議文書を、英国政府とF1レースを放送する『BBC』に送りつけ、「フェラーリが、欧州のタバコ広告禁止法に違反していないか」調査するように訴えたのがことの発端です。











サブリミナル効果と言えば、1957年9月から6週間にわたり、市場調査業者のジェームズ・ヴィカリ(James M. Vicary)は、ニュージャージー州フォートリーの映画館で映画「ピクニック」の上映中に"実験"を行なったとされている。ヴィカリによると、映画が映写されているスクリーンの上に、「コカコーラを飲め」「ポップコーンを食べろ」というメッセージが書かれたスライドを1/3000秒ずつ5分ごとに繰り返し二重映写(フィルムのフレームを差し替えたと信じている人が多いが誤解である)したところ、コカコーラについては18.1%、ポップコーンについては57.5%の売上の増加がみられたとのことであった。ナチスドイツもこの効果を使ったそうですが、今では禁止されております。(Wikipedeia サブリミナル効果から引用させて頂きました。)
この様にサブリミナル広告とは見た目で知覚できないが、潜在意識に浸透していくのです。
当初、フェラーリは「あれは、ただのデザインの一部だ」と突っぱねましたが、問題が大きくなる事態を避けて、速やかにバーコードを撤去することになったのです。アルコールやタバコなど性に関する言葉を入れ込むと売れるとのことですが、、、。全て日本 欧米 全面禁止です。

4月18日(土)のつぶやき

2015-04-19 03:07:08 | 今そこにあるメディアのリスク

ブランディングの維持と崩壊「Marlboro」の場合(3) goo.gl/KwBppW


古賀茂明氏、フジテレビのレポーターと公開問答
古賀さんは能力の高い元官僚です。ちゃんと問答を想定して甘くインタビューしたら、こういう愚かな質問となるのです。フジテレビは、安部の声明御用局と思われてもしょうがないですね。これを本当の「マスゴミ」と言っていいかも知れないですね。



ブランディングの維持と崩壊「Marlboro」の場合(3)

2015-04-18 00:14:11 | ブランディー質で割ったらブランデイング



話題になったマルボロの広告問題とは?







あの『同時多発テロ』が起こった2001年9月11日は、F1業界でも激震が走った日でした。
それは、「2006年のF1グランプリを最後に、全てのタバコメーカーはF1からスポンサー事業を撤退する」と発表した、モータースポーツのブラックデーと呼ばれた日でした。
ヨーロッパでのタバコ広告は、2006年までに一切のメディアで全面禁止される事になり、モータースポーツも漏れなく含まれていました。F1の主役的な存在だったタバコ広告は、F1業界から撤退を余儀なくされました。
「サブリミナル広告問題」
しかし、タバコ広告の完全禁止が施行される直前の2005年に、「マールボロの銘柄主であるフィリップモリス社が、フェラーリが運営するF1チーム『スクーデリア・フェラーリ』とのスポンサー契約を、2011年まで更新した」と報道され業界を驚かせたのです。