やまぼうし。 2009-07-01 | 有屋無屋の遍路。 花依清香愛 (花は清香に依って愛せられ、) 人以仁義栄 (人は仁義を以って栄ゆ。) 幽囚何可耻 (幽囚、何ぞ恥ずべき、) 只有赤心明。 (只赤心の明らかなるあり。) 武市瑞山先生、獄中での絶句。 己の志に気概を持って殉じたことは、幕末当時でも唯一という3段割腹の最期にもうかがえます。 勤皇でも攘夷でもない、その尊皇の思想は、過激さという一点を除けば現代の政体に一番近かったかもしれないなどと思ったりするのであります。 墓前を参れば、やまぼうし。 陽に避けられて、やまぼうし。