昨日は、木曽路へ走った。
そう、木曽平沢での漆器祭りです。
芭蕉さんは、それに続いて、そぞろ神のものにつきて心狂わせ、と。
さらに、道祖神の招きにあひて、取るものも手につかず、という気分だな。
実は、今日の日曜日に予定していたんだけど、いつものルーティン、屋上でのウォーキングをしていたら。
青と眩しい陽の光に誘われて、ってわけだ。
何年振りになるのか。
巣山さんのところは、お姉さまもお母様もお元気で、バブルの時より、忙しいんです。
だって。
だから、あんまり、作品、並べられなくて、というんだね。
よもやま話とお茶、あと、トマトのコンなんとかをいただき。
実は、漆塗りの珈琲カップを探していたんだけどね。
で、いいのがありました、まる。
なんだけど、この、けど、ってのがミソで。
溜塗(ためぬり)というらしいんだけど、いいやつ、見つけ、これしかない、値段も手頃だし。
とまさに、お勘定を、という段になって、木地はなに?って、さりげなくお聞きしたら。
樹脂だ、というんだね。
どうも、樹脂への塗りもありだそうだけど、点々点、ということで断念。
でも、あの色、よかったな。
お店の方、木地だったら、このお値段ではとても、と、たしかにそうだろうね、ということで。
その場は、一件落着。
なんだけど、あの色、欲しいな、という思い止みがたく、なんてね。
芭蕉さんを真似てみたくもなっちゃうくらいで。
あれ、木地で塗ってくれてもいいのにな、リクエストしてみるか。
いや、やめとこう、夢になるといけねぇから、って「芝浜」じゃないだから。
ところで、木曽といえば、中乗りさんと御嶽山だよね。
素人郷土研究家としては、塩尻から木曽へ抜ける途中の、平出遺跡なんてところも、探索したくなっちゃうんだけど。
そう、帰りがけに贄川駅で食べたお蕎麦屋さんも、なかなか、風情があって。
あの贄川宿も歩いてみたいところだ。
他にも、洗馬と書いて、せば、と読むらしい地もあって。
道の駅に寄ったら、洗馬焼き、なんてコーヒーカップ、あったな。
思わず、買っちゃおうか、なんて思ったけど、ちょっと、踏ん張ってみた。
なんとか焼き、って書いてあればいいってもんじゃないしね。
で、洗馬、っていうくらいだから、馬、放牧していたんだろうか。
昨夜のBS、田中陽希さんの三百名山、自力踏破か、そんな番組で出てきた、何山だったか、島根の方の。
その山も、タタラが盛んで、木は切り倒されたけど、そのあと、放牧地だった、なんて話も出てきたし。
この間の、四国は、剣山も、山頂は平家の放牧地だった、なんてガイドの方がおっしゃっていた。
なんてことにもつながる、木曽路への一日旅立ったのです。
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