年末に、今年は大掃除はしないから。
と宣言した僕に、妻から、命令がくだり。
この本、買ってきて!
と。
この本というのは、ちょうど、NHKの番組でやっていた。
99歳の老詩人の本のこと。
「くじけないで」という書名なんだね。
書名と同じ、くじけないで、という詩は、こんなです。
くじけないで
ねえ 不幸だなんて
溜息をつかないで
陽射しやそよ風は
えこひいき しない
夢は
平等に見られるのよ
私 辛いことが
あったけれど
生きていてよかった
あなたもくじけずに
柴田トヨさん、です。
その本を、おばあちゃんにあげるから、と。
速攻、戸田書店に行き、書棚にあった最後の一冊を買い求め。
母親へプレゼント。
それからね、元旦の午後一時から、NHKで、この人についての番組やるからね。
と伝えた。
歳が明けるころには、もう三回読んだ。
と言うんだね。
そりゃ、よかった。
わたしもがんばらなきゃ。
と年末から、体調というか気持ちをダウンさせていた母親が、言う。
84歳という年齢を経験していないので。
僕には、よくわからないけれど。
年末に、理由もなくもどしてね。
それが、お迎えが来た、という発想につながったのか。
さまざま、ネガティブなことが、連想されたのかもしれない。
おかげさまで、そんな母親も、好きな刺身をいただき、お雑煮もいただき。
ということなんで。
「くじけないで」の柴田トヨさんの力も借り、静かなお正月をすごしているのです。