前出しの記事と同時期、ダイヤ改正前後に盛んに運転されていた転配列車の撮影に出ている。今回はそんな中から掲載してみる。
1台でも多く、EF58を撮影しようと躍起になっていたこの時期、定期列車以外の団体列車や今回話題にするような回送列車は、ほとんどがEF58けん引の時代だったから、線路端に出ない手はなかったのだ。まずは朝から上京するブルートレインを撮影し、そのまま居座って、東海道線を東西に行き来する列車たちを狙っているようだ。ようだと書くのは、この辺の記憶が曖昧になり、フィルムのコマ番号からの推測になるからだ。ただなぜこの撮影地なのか、今では見当がつかなくなってしまった。鉄道移動で、さほど遠くもなくお金もかからないこの保土ヶ谷付近なら無難と考えたのか。
掲載写真は、それまで東北線等で使用していた20系客車の転属配給列車で、一路西を目指して快走してきた。宮原区のEF58にけん引され、一見急行「銀河」と見間違えそうだが、最後部を見ると一目瞭然、何とナハネフ22が重連で連結されていた。確かこの改正から、全国の列車表示幕に絵柄が加わったと記憶しているが、坊主のナハネフ22をこうして見るとどこか悲しそう。新天地での活躍を願わずにはいられなかったろう。
1978-10-01 回8103ㇾ EF58140 20系 ナハネフ22 23 東海道本線:保土ヶ谷付近