goo blog サービス終了のお知らせ 

アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

海沿いをのんびりと・・紀勢線のEF58

2021-01-18 19:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

大学生時代、最初から入部しようと決めていた鉄道研究会、通称「鉄研」。ちょうどアントンKが入部した時期は、172両全機活躍していたが、そろそろ淘汰が始まるタイミングだった。鉄研内でも、撮影を主に活動している部員たちは、当時EF58番号潰しが流行っていて、おのずとアントンKも影響を受けたもの。番号潰しとは、いわゆる172台存在するEF58を1号機から全て撮影するという、単純かつ自己満足度の高い遊びであったが、それまでの撮影データで確認しながら、全国に配置されていたEF58に躍起になった。確か当時の文化祭で、EF58の画像を1号機から175号機まで並べて展示した記憶が残っている。懐かしい出来事に思える。

今回はそんな昔を思い出しながら、当時ゴハチを追って旅した紀勢本線を行くEF58の普通客車列車を掲載しておく。これは、鉄研合宿が宮崎県青井岳であり、その道中西のEF58を片っ端にやっつけようと同期の学友で廻った時のものだ。思えば、この年山口線で蒸機が復活し、記念すべき初日の運転と絡めて、普段は撮影が困難な広島区のEF58を狙い、そして宮崎合宿参加後、帰りがけに紀勢周りで竜華区のEF58を狙って、長期の撮影旅行の締めとした今にして考えれば強硬撮影旅行だった。まあ、学生ならではという貧乏旅行でもあったが、楽しかった思い出しか浮かばない。本格的に紀勢線を撮影するのは、この時が初めてだったが、単線区間をのんびりと走るEF58を見て、アントンKには今までの印象が崩れて衝撃を受けたことを思い出してしまう。そしてこの時、いよいよゴハチも晩年なのだということを身をもって知った瞬間でもあった。

写真は、美しい海岸線をのんびりと走るEF5840の牽く普通列車。この線を走るEF58は、この時代どれも前照灯が2灯のシールドビームに改造されたブタ鼻仕様。いくら大窓ヒサシ付きでも許せなかった若き想いが蘇る。

1979-08-12             123ㇾ  EF58 40       紀勢本線:紀伊浦神-下里