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アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

新春の風物詩~中央線を往くEF15客車列車

2021-01-10 19:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

正月が明け、いきなり緊急事態宣言下となった東京地方。毎日更新される数字を見れば、やはり致し方が無い状況であり、また暫くの我慢生活を送ることとなる。感染症は思っているよりもはるかに恐ろしい。アントンKには既往症は幸い無いものの、一度かかってしまつたら一生関わることになるはず。ここは軽率な行動は固く慎むべきだろう。

ちょうど今の時期、国鉄時代まで遡れば初詣へと向かう団体列車の運転が多数あり、よく時間を合わせて撮影を楽しんでいた。いわゆる成田臨や高尾臨と呼ばれた列車のことで、令和時代の現代には、その名残すら残存していないのが寂しい現実だ。当時は165系などの急行型電車を使用した初詣列車が多かった記憶だが、その中で日にちを選べば客車列車の運転も存在し注目されたもの。特に印象的なのは、中央高架線に日中運転された12系や14系客車の高尾臨では、普段は貨物列車に使用されるEF13やEF15が堂々と客車をけん引する晴れ姿だった。まだ鉄道撮影自体ままならない時代でも、馴染みのあった中央線で撮影してみたいという欲求が膨らんでいったのだ。東北線方面からの列車は、山手貨物線経由で新宿までEF57やEF58がけん引し、新宿からはいよいよ貨物機である八王子区のEF13やEF15が列車の先頭に立った。今にして思えば、北側の高尾臨も撮影しておくべきだったと思うが、当時のアントンKには、貨物機の牽く客車の方が数倍魅力的に映ったのだろう、一度も行かなかった。かと言って、中央線で撮影した画像も大したものが残っている訳でもなく、在り来たりの画像の量産に終わっている。

掲載写真は、中央高架線上、阿佐ヶ谷駅を通過する高尾初詣臨。午前中下り、午後上るという設定の列車なので、中央線内では撮影条件は悪いが、茶色のデッキが付いた電機が青い客車を牽く姿が当時は新鮮に思い、撮影出来た時は嬉しかったことを思い出す。

あれから40年以上、当時はそんな未来にデジカメでまだ撮影している自分自身がいるなんて、夢にも思わなかった。人生なんて思うよりあっという間なのかもしれない。

1979-01-09   9535ㇾ  EF15 81  12系         中央東線:阿佐ヶ谷