マジョルカピンク

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呪われたジェシカ

2015-09-25 17:35:29 | 映画
人一倍怖がりのくせに「本当にあった怖い話」みたいなリアリティのあるホラーが好きだ。
今年のお盆にも、ど田舎の実家で夜中一人ぼっちで見ていたらちょうど不気味なシーンでテレビの調子が悪くなり(笑)急に音声や画面が乱れたので心臓が口から飛び出る勢いでビックリしましたよ…(^^;

さて、先日見て面白かった表題のDVDの感想を。
一部ホラーマニアの方には名高い作品らしいのですが、私は全くの初見。以前、映画秘宝の会社から出ていたホラー映画読本に紹介されていて、よくあるゾンビ系とも殺人鬼系とも違う雰囲気を感じ取り興味が湧きまして。後日わが町のTSUTAYAに隠れた名作ということでフィーチャーされているのを見て歓喜。さっそく借りて見ました。
これは非常に私好みの作品でしたねー。こういう結末がどうとでもとれるようなモヤモヤした感じ。とても好きです。
原題を直訳すると「ジェシカを死ぬほど怖がらせよう」というのですが。意味深で嫌な感じのタイトルですよねえ…。主人公のジェシカは心の病を抱えており、療養のため都会から鄙びた田舎町に夫婦と友人とやってきて古い洋館に住みつくわけですが、この洋館がいわくありげ。エミリーという魅力的な美女が先に無断でここに住んでおり、意気投合した3人と共同生活を始めるのですが次々に不可解な現象が…というストーリー自体はわりとありふれたものです。都会からきた若者が保守的な田舎にやってきて酷い目に遭うというのはホラーの王道ですし。この作品のポイントは主人公ジェシカがノイローゼ気味で、幻覚幻聴の症状が元々あり、怖ろしい目に遭ってもそれが真実なのか病気のせいなのか周りも本人にもよくわからないという怖さなんですね。最初はジェシカを労わりながら話を聞いていた旦那や友人も段々疑いの目を向け始める。加えて何よりも本人自身が自分が狂っているのか周りで何かが起きているのか確信が持てないという…。この何か得体のしれない不安な感じが画面及び物語全体を覆っていて、見ているほうも不安定な気持ちに。ラストを迎えても今一つスッキリせず、ぼんやりとした後味の悪―い感じが残ります。なるほどこの映画は怖い。

私が子供の頃はエクソシストやオーメンの成功に端を発して、ホラー映画が一大ブームとなったことがありました。それこそ私が住んでいたド田舎にも「キャリー」やら「レガシー」やら「フィーリー」やら「13日の金曜日」シリーズやら、「サスペリア」で有名なダリオ・アルジェントらのイタリアン・ホラーなど色々公開されておりました。懐かしい。今思うと豊かな時代だったと思います。最近こういうホラーらしいホラー映画ってめっきり少なくなりましたので。
ただエクソシストやオーメンなんかは文化の違いか、悪魔がどうとか言われても正直あまり怖くはなかったんですよね。この作品のようにミステリー仕立てで、結末の解釈が見る人によって分かれるような映画のほうが恐怖を感じますし、好みです。


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