マジョルカピンク

水曜どうでしょう。大泉洋。大谷翔平。大好き

そして私は一人になった

2009-04-26 00:00:07 | 
大好きな作家山本文緒さんのエッセイ「そして私は一人になった」を読む。
ずっと自宅暮らしをしていた著者が結婚して、離婚して、憧れの一人暮らしをはじめた96年当時の日常を日記風に綴ったエッセイ。
ネット上で他人のブログなどを自由に読めるようになってからは、以前よく読んでいた女流作家のエッセイなどをあまり読まなくなっていたので、ちょっとひさびさで新鮮でした。
軽い文体なのにちょっとだけ毒があり、リズム感が心地よくあっという間に読めてしまう。やっぱり山本文緒は上手い。
興味深いのは日常生活の中での心の変遷。
山本さんは山本周五郎賞、直木賞を受賞しその後再婚、とキャリア・私生活ともに充実していたはずが、鬱病になり執筆活動が困難になってしまう。最近徐々に回復をみせ、少しづつ文壇で活動をはじめているのですが、この96年当時すでにちょっと兆候が現れてきているのがわかる。
普段は気まま一人暮らしをエンジョイしているような暮らしぶりなのに時々、
「これといった理由もないのに、何となく落ち込んでしまう」
「周期的にこうしてすこーんと落ち込んでしまう」
「パーティーが苦手で年々苦痛になる。吐きそうなのと落ち込みのせいで悲しくなってしまい、夜中に友人を探し電話をしまくる」
などなど、でるわでるわ「気分が落ち込む」という記述。
誰にでもありそうな日常のひとコマという気もするけど、やはり一般の人よりも落ち込む頻度が多いように思えるし、孤独や淋しさにも人一倍敏感なようにも思える。
女の一人暮らしなんて孤独半分、気楽さ半分で、その人の性格や受け止め方によってどちらかに重心が傾くのだと思う。
前者の人は寂しさに耐えられずいづれパートナーを探すということになるのだろうけど、私のような人間は気楽さのほうが勝っていて、今のところ一人暮らしを満喫できているのがいいやら悪いやら。独身の私の友人たちも多分殆ど後者だろうと思われる。困ったものです。 

今夜のスマステ。
冒頭シンゴちゃんがひどく神妙な面持ちで謝罪してましたね。
同じグループのメンバーの不祥事とはいえ、こんな風に謝罪させられるのって可哀相だなあ。でも生放送で情報番組の司会をやってるわけだから、やっぱスルーできないもんね。言葉を詰まらせ、何度も同じフレーズを繰り返しながらすごく緊張して強張っていたのが印象的でした。あんなシンゴちゃん初めてみたかも。
今日は月イチゴローの日でしたが、5本のチョイスがなかなかナイスで。
「レッド・クリフ」
「スラムドッグ$ミリオネア」
「MILK」
「バーン・アフター・リーディング」
「グラン・トリノ」
ゴローちゃんも言ったように他の月ならどれもベストワンに挙げられるような傑作ばかりがズラリと並びました。
これは私も全部見たいもん。
今年も邦画が洋画の興行成績を軽く超えたらしく、実際ブランチの映画ランキングも殆どが邦画でした。
確かにここ数年の邦画からは良作が数々生まれていますが、洋画の中にもそれなりに傑作はあるのに、余程の大作・話題作以外は単館の方へ
流れていったりして、洋画業界にとってはあまり良い状態ではないですよね。
ハリウッドにスターが不在であるというのもあると思いますが、日本の若い人たちの関心が今あまり海外などに向かない傾向にあるという話も聞いたので、その辺にも理由があるのかなあと思います。


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