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最近見た映画

2018-03-17 22:48:30 | 映画
年度末にて仕事など色々忙しく、しばらくブログを更新してませんでしたが、ごぶたしていたこの2週間の間実に色んなことがあり、世間は大変なことになっているわけですが…おいおい更新いたします。

まずは映画。
「グレイテスト・ショー・マン」と「シェイプ・オブ・ウォーター」を見てまいりました。

「グレイテスト・ショー・マン」は、実在したカリスマサーカス興行師のサクセスストーリー。
ハリウッドのウェルメイドという感じですね。絢爛豪華。圧倒的な歌とダンスの迫力でぐいぐい観客を巻き込んで魅せる、素晴らしい映画です。日本で大ヒットしているのもわかります。ミュージカル好きな人は絶対この作品に惹かれると思う。
お話自体は王道なものですが題材が珍しい。近代のサーカスで働く人はマイノリティ。小人だったり大男だったり、様々な「ちょっと普通と違った人」資本を持たない貧しいヒュージャックマン演じる主人公は、これらの人たちを集め芸をさせ。「史上最大のショー」と銘打って興行を行った先見の明のある人。貧しい生まれで富裕層を見返してやりたい欲もありました
サーカスイコール見世物小屋とするならば、今の時代じゃ問題ありです。
でもそいうハンディキャップを抱えた人は、仕事を得て自分の個性でお金を稼ぐことが出来て、自立できると喜び自分の仕事に誇りを持った人も多かったとか。そういう風に考えると、人権て逆になんなのかなと考えちゃいますね。
2時間ほどの時間内で駆け足で物語が進行していくので、少し内容に深みや説得力が欠けるのがちょっと残念な感じもしましたが…音楽は特に印象に残り、サウンドトラックがほしくなりました。

「シェイプ・オブ・ウォーター」
探偵はBARにいる3を観に行った際にやっていた予告が「グレイテスト・ショーマン」で、その「グレイテスト・ショーマン」を見た時にやっていた予告が「シェイプ・オブ・ウォーター」
初見は、なんじゃこの映画は?という印象。ホラーなのかパニック映画なのか…いや恋愛ものなのか?でもなんかスゲー面白そう…と思いまして、公開日にみてまいりました。
いやーこれまた素晴らしい。
「パンズ・ラビリンス」で一躍有名になったメキシコの鬼才ギレルモ・デル・トロ作品です。
ファンタジックな映像美に定評のある方ですが、いやー美しいし実に不思議な作品です。
清掃の仕事をしているヒロインが口がきけない。彼女が働く政府の施設にある日奇妙な生物が運ばれてくるのだが、これがアマゾンで原住民たちから神と崇められていた、半魚人みたいな謎の生き物。これにヒロインが心を通わすことになり、奇妙なロマンスと彼を残虐な実験から救い出すサスペンスのなんとも形容しがたい傑作が生まれました。
この作品、悪者は実にわかりやすく権威主義で横暴で不遜で暴力的。ですがその対極にある暴力を受ける側の人たちが多種多様。ヒロインはこういう作品の場合可憐な美少女になりそうなのに、今回は中年のお世辞にも美女とはいえない女優。ヒロインと暮らし、途中までどういう関係かわからなかった薄毛に悩む初老の男性はゲイだし。一筋縄ではいかないのです。彼らが働く施設も冷たく薄暗く、どこか不気味。最初から不穏な空気に満ちていて、悲劇の予感がすごくするんですよ。おとぎ話のような話しなのに、描写もどこかエグいのです。でもね、ネタばれはできないけど、最後まで見ればほえーっと幸せな気持ちになれますから。賛否両論あるでしょうけど、私はハッピーエンドではないかと思いました。薄毛で悩むおじさんにも髪が生えてきたし。良かった。良かった。

この2作品どちらも偶然にもマイノリティが主役の作品であり、特に「シェイプ・オブ・ウォーター」は横暴で非常に差別的な役人がモロに出てきたり、トランプ批判が透けて見えました。アカデミー賞ではこの作品が作品賞に輝き、監督がメキシコ出身だったりと
ハリウッドが一枚岩で反トランプを掲げているのだなと推測しましたわ。



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