端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

お雛様

2019-02-17 | 思うこと

家の 片隅に小さな私のギャラリーを作っています。

家の中を ウロウロするたびに 横目で眺めるギャラリーです。

次に 何を作るか元気をもらうギャラリーです。

敗戦を迎えたのは 小学校一年生の夏でした。

私だけ 遠く離れた父方の祖父母のところに 預けられ 山奥の小さな分校に通学していました。

敗戦を機に 迎えに来た父とずたずたに切れた鉄道を乗り継ぎ乗り継ぎ しながら母のもとに 帰ったのはしっかり覚えています。

貧乏暮らしの我が家に 長女の私が生まれても ひな段など買える状態ではなかったようです。

縫物の 残り布で時々人形らしきものを作ってくれていた母 それで遊んでいた私がいます。

お雛様など無縁の貧乏暮らしでも やっぱり女です。

おばさんになって きれいなお雛様を見るたびに 心のどこかで お雛様が欲しいと思っている私がいました。

とうとう デパートで焼き物の立ち雛を買いました。

色気のない我が家に 春だけは このお雛様が 優しい空気を 漂わせています。

今年も 出さねばと思いつつ 忙しさにかまけて 今日になってしまいました。

三月三日が過ぎても 急いでかたずけることありません。

私だけの お雛様です。

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2 コメント

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まだ、出してません (メーメー)
2019-02-17 16:47:50
二人目の娘が なかなか片付かず。。。笑
その娘が嫁に行くまで 必死こいて飾ってました。笑
で、やっとそこにも孫が二人。
それから、全く出してません。なんとゲンキンな親でしょうか。
物置の一番奥に 其れも其処に辿り着くまでの荷物が。。。
二人の娘に「貰ってくれない?」って言っても 答えは 「ノ〜」
長女が生まれた時に 母が買ってくれたんですけどねェ〜
小さいものに、買い替えようかしら。乱暴なことを言ってる 悪い子です。
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メーメーさんへ (穴熊の女房)
2019-02-18 10:59:51
お雛様 ぜひ出してください。
家の中の雰囲気か 違いますよ。
あられを添えて 昔の乙女になってください。
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