端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

着 物

2008-01-23 | Weblog
女正月も過ぎて いつもの生活に戻りましたが 昨年暮れから眺めて
いた 母の着物をようやく決心し コートにすることにしました。

裏は 私の若い頃の着物を 使いました。
箪笥を点検していたら 染みの付いたものが出てきて 思い入れの
ある 着物でしたが未練も薄れ 解きました。

この裏に使った着物は 母が一枚でも着物が多ければ と質流れの
ものを買って染め替え 仕立ててくれた 着物でした。

私の予定では後二回くらい染め直して 着るつもりでしたが
生活も変わり もう着ることもありません。
思い切って裏地に使いました。

若い頃 仕事の帰りに 夜間の洋裁学校に 二年ほど通いましたが
何しろ若い年頃の娘 遊ぶほうが多くて 縫い物は上の空でした。
何事も必要に迫られない勉強は 身に付かないようです。
自分のものや 子供のものくらいしか 縫いませんが 今回自分のもの
を作る欲と勢いだけで 挑戦して 仕上げました。

やっぱり大島紬です。 
軽くて暖かくて 着心地は満点です。

反抗期には よく母を 理屈でやり込めていました。
でもお互いすぐ お茶をいれお菓子を摘みつつ仲直りをしていました。
この出来上がったコート もし母が見たらなんと 言うでしょう。

母の形見の着物と私の着物が 一緒になった手作りのコート 
私にとって 何物にも替えられない 宝物になりました。
暖かくなったら 春の花見に 着て行きたいものです。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
とんぼさんへ (穴熊の女房)
2008-01-24 20:23:12
とんぼさん いい言葉ですね。
「思い出を羽織る」
そんな 思いで このコート 楽しみます。
お母さん 思い出を確認中なのですね。
敵も然るもの こちらが打っちゃりに会うことがあり
大笑いすることもあります。
楽しんでください。 涙は見せずに。
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あまてらすさんへ (穴熊の女房)
2008-01-24 20:13:45
褒めていただいて ありがとうございます。
これくらいのことしか とりえがありません。
今の若い人は いろんな知識があり かないません。
息子さんきっと立派な 彼女連れてきますよ。
ご安心あれ。
返信する
Unknown (とんぼ)
2008-01-24 18:11:23
いいコートになりましたねぇ。
まさしく世界に一つ、それも思い出も羽織れる…、

母はわたしにとって永遠のライバルと思っていたのに今はもう、少しずつ壊れてゆきます。
教えられたこと、競ったこと、みんな感謝して、
今は穏やかに暮らせるよう、時々好物を持って
敵陣視察、いやいや友好的に、訪ねています。
返信する
すばらしいーーー (あまてらす)
2008-01-24 15:02:24
女房様すごいですね。コートまで作られるなんて。
 編み物からバッグつくりから洋裁まで。おまけに料理も、その他なんでもうまい。穴熊さんは果報者!!!
 不器用で何にもできない我輩はただただ恐れ入り、感服するしだいでございます。
 息子たちの嫁さんに女房様のような人が来てくれたらいいなと夢の又夢を、いま見ているところでございます。
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