端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

浴 衣

2006-10-11 | Weblog
昨日 朝夕肌寒くなってきたので 衣類をあちこち 見ていたら
子供の 浴衣が二枚出てきました。

この象さん模様の 一つ身は捨てるに捨てられず いまだに我が家に
残っています。
長男が 四十年前に着ていた 一つ身です。

転勤族の 我が世帯で 処分を仕切れずに残ったものです。
長男が 生まれたとき 実家の母は 大きな病を抱え 三度目の入院を
目前にしていました。
そんな中 和裁を得意としていた 母が初孫の為に 最後の力で 縫って
くれたのです。
つかまり立ちの出来るようになった 長男にこの浴衣を着せて 病院の
母の元に連れて行くと 目を細めてみていました。

病院の庭の 木々のせみの激しい声まで 耳に残っています。
この浴衣を 見ていると あんなに昔のことなのに 今でも 
涙がこぼれて キーボードの文字が 見えません。
47歳で逝った母を思うとき もつともつと意義ある生き方を
しなければ と思いますが そのときだけで 次の日は 又だらだらと
した 日を過ごしています。
今 母が元気なら 86歳 この不肖の娘 親孝行するのに と
出来もしないことを 時々思っております。






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4 コメント

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素敵な浴衣 (ゴトウ)
2006-10-11 20:25:12
女房さま、世界でたった一つだけの素敵な浴衣ですね。これを見るたびに、素晴らしかったお母様の人生を思い起こされるのではないでしょうか。お母様もきっとそんな女房さまをご覧になって喜んでいらっしゃると思います。
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おばあちゃん (姪の恭子)
2006-10-12 10:28:37
私は、おじいちゃんと曾ばあちゃんの思いではあるけど、おばあちゃんのことを知りません。

おばあちゃんってどんな人だったんですか?

どんな顔してたんだろう?お父さんはあんまり話さないし、聞きにくいし…でもきっとやさしくて、立派なおばあちゃんだったんだろうなぁ。
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ゴトウさんへ (穴熊の女房)
2006-10-12 17:55:19
ゴトウさん 有難うございます。

幾つになっても 親はいいものですよね

ゴトウさんも 親孝行してください。
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姪の恭子さんへ (穴熊の女房)
2006-10-12 18:00:45
下手な ブログ見ていただいて有難うございます。

おばちゃんは 恭子ちゃんのお父さんには

感謝しても しきれない思いです。

ばあちゃんは 苦労が洋服を着ていたような

人でした。

何も いいことがなく 逝ったのではと いつも思いますが 子供が三人世間に迷惑をかけずに 生きているのが いいのかなあーと

思っていますよ。





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