端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

物 語

2012-11-04 | 趣味

11月の 23日から 開催していた 「布遊び展」 本日で終わりです。

田舎のバアバア二人で 普段着の展示会ですが 私達にとっては 沢山のお客様に来ていただきました。

パソコンを覗いていただく お友達 プールのお友達 地方紙の小さな記事を見てきてくれた高校時代の友人 とありがたいことです。感謝します。

昨日の午後 お客様の途切れた 合間に 栞さんは古い着物を解いていました。 普段着の着物に 付いていた古い日本タオルを私に 見せてくれました。

私の住む住所と大字が同じです。 生まれも育ちも 他所の私に 心当たりはありません。丁度 お客様4人 私も顔なじみの方々です。 皆さん穴熊さんと 同じ年頃の方です。

テーブルに この古タオルを広げ 私が一席。

三浦屋と言う 酒類と食料品を商うお店が 繁盛していて 盆や暮には お客に日本タオルを 配り大変繁盛していたらしい。  

この文字が左からの文字だから 終戦後の物だけど この田舎で 電話一番は役場 二番は農協と 確信すると 電話が23番とは やっぱり繁盛していたお店。

そして 自分の普段着を仕立てていた 針仕事のまめな女性 晒布の買い置きが無く 箪笥に大事にしまってあった 日本タオルを 使ったのでしょう。 

呉服屋さんは 町まで行かなくては 無い時代です。三浦屋さんから この日本タオルを頂いていたということは 亭主は呑み助 だったかもしれない。 私と同じような苦労があったと 推察します。

穴熊さんと同じ歳の 顔見知りの女性が この三浦屋をご存知でした。 今はもう其の所在すら分かりません。  私の知らない 昔の村の話で 盛り上がり 幼い頃の話をしておられました。

古い布一枚で 色々なことが想像され それを楽しんでいる 私です。 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする