端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

2008-08-22 | Weblog
あんなに暑い日が続いていたのに 昨夜などはしのぎやすい夜でした。
確実に秋の気配です。


今日 8月22日は私にとって忘れられない日です。
そうです 大好きな向田邦子さんの命日です。

故郷もどきと書いておられる 鹿児島の近代文学館には 
向田邦子さんの常設コーナーがありますが 二回訪ねました。

残されたエッセイ 小説はどれも鋭い女の勘や勘繰りが 書かれていて
うなってしまいます。

昭和の一桁生まれの彼女は 戦前の典型的な女性です。
我慢強く 優しく 思いやりがあり 其の才能が短く終わったことに
本当に残念に思います。

写真の本「映画の手帳」は 若く20代の頃 勤めていた映画雑誌社の
月刊誌の最後に 書かれた編集後記が後日 本にまとめられ出版され
たものです。 

彼女の映画(特に洋画)に対する 情熱を見ることが出来ます。
後に明らかにされた 秘められた向田さんの恋が始まった頃でしょうか。

以前 向田さんの恋が明るみに出ていない頃 こんなに聡明な人が
恋する男性はどんな人だろう といつも思っていました。
それが知りたくて 向田さんを話題にした 本や雑誌を色々集めて
居ましたが 後に妹さんがその恋を公表され なお一層 彼女への思いを
深くしています。

若い頃の公表されている ポートレートはプロの写真です。
其の写真の 向田さんの瞳の中には カメラマンの彼が映っている
のです。
切ない 恋の結末も又 向田さんを深みのある 作品を書く力に
なったのでしょうか。

向田さんの 年齢をはるかに超えてしまいましたが 何時までも
私の目標の女性です。
コメント (5)
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