端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

2007-09-19 | Weblog
土壁の 農業作業小屋の壁を補修しているのを 見かけました。
なんとも珍しく 懐かしくしばらく見ていました。

私が子供の頃は家を建てることを 普請といっていました。
建築現場で大工さんは 材料に丁寧にかんなをかけていました。
時折 かんなの頭や下をかなづちでたたいて 刃の出具合を
調整していました。
今のように 電気かんなではないので かんなくずは 薄く長く
立派なものでした。
紙に包まれて 持ち込まれる今時の柱では 大工さんのかんなをかける
姿もあまり見かけません。

壁も今時のように新建材などなく 土にわらを切り込んで水を混ぜ足で
踏み混ぜていました。
竹を編んだ 壁にその土を手際よく 貼り付けていく作業は 今でも
目の奥に残っています。

昔 農家には農耕用の家畜が必ず 飼われていたのでその小屋が
そのまま 今でも使われている ことがよくあります。
写真の 壁の小屋も外回りを ボードで補強の工事でした。

この 土壁を見ていると 「壁に耳あり 障子に目あり」と いつも
母に言われていたのを思い出しました。

今時の壁や障子では 耳も目も あるとは思えません。
遠い 昔の話になってしまいました。


 
コメント (6)
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