制 服

我が家の　朝食の時間も冬時間に移行し　衛星放送の連ドラを見ながら
となりました。
朝日が一杯入りますので　お天気のいい日は　お日様に向かって　
ガラス越しに　いつの間にか手を合わせています。

「芋　たこ　なんきん」を見ていると　セーラー服の女学生が登場し
今は　見なくなった制服を懐かしく見ています。
五十年前の私も　白線三本のセーラー服でした。
繊維業界もまだ発展途上で　生地は今の様に　いいものでは　
ありませんでした。

問題はスカートで　ひだのあるスカートで　今のように初めから型付け
など　出来ない時代でしたので　毎晩寝押しをしていました。

寝る前に　敷布団ごとめくり　スカートを置きひだを整えて　静かに
静かに　下ろしていきます。

自分の　体重でプレスするのです。
夜中に　寝相が悪かったときは　翌朝泣きべそです。
慌てて　アイロンがけとなるのです。

制服といっても　規制された中で　襟の下の白いスカーフを　
広くしたり　狭くしたり　上着の丈を短くしたり　スカートの丈を長く
したりして　それなりの　抵抗をしつつ　おしゃれをしていました。

ミニスカートが流行りになったのは　ずっと後のことです。
今は　毎日エプロンが制服のようなものですが　あの頃からどうも
おしゃれは苦手で　野暮な格好をしています。