今年も 残り半月ほどになった。昨日も今日もたいして変わり
は ないのに新しい年がやってくる となると なんとなく
気ぜわしい。
そんな 日曜日の午後廊下の陽だまりで ぼんやりと していると
やっと 私の心のカレンダーが動き始めた気がする。
丁度三年前 足腰丈夫で 自分も 息子も 嫁も分からない
義父を介護していた。
別棟に住む義父は 一晩中鍵を閉めて回り 蛍光灯を消したり
付けたり どうかすると夜中に 徘徊して いなくなり
皆で探していると 畑に寝ていたこともあった。
腰には あらゆる紐を巻きつけ 礼服のネクタイまで締めていた事も
あった。
あんなにしっかりもので 几帳面な人だったのに との嫁の思いと
完全な痴呆症の義父との 思いは しばしば衝突した。
寒い朝 冷たい雑巾で 汚物を拭いて回りながら 何で私が
こんな目に合うのだろうと 何回も涙した。
そんな義父も 三年前に見送った。九十四歳だった。
楽になったはずなのに いろいろなことが思い出され
自分を責め 反省し 後悔の毎日でなかなか 時間が前に
進まない 気がしていたが ようやく自分に納得させることが
できたような気がする。
いろいろな事情で 介護の毎日の人のことを思うと 胸が
締め付けられる気がします。
は ないのに新しい年がやってくる となると なんとなく
気ぜわしい。
そんな 日曜日の午後廊下の陽だまりで ぼんやりと していると
やっと 私の心のカレンダーが動き始めた気がする。
丁度三年前 足腰丈夫で 自分も 息子も 嫁も分からない
義父を介護していた。
別棟に住む義父は 一晩中鍵を閉めて回り 蛍光灯を消したり
付けたり どうかすると夜中に 徘徊して いなくなり
皆で探していると 畑に寝ていたこともあった。
腰には あらゆる紐を巻きつけ 礼服のネクタイまで締めていた事も
あった。
あんなにしっかりもので 几帳面な人だったのに との嫁の思いと
完全な痴呆症の義父との 思いは しばしば衝突した。
寒い朝 冷たい雑巾で 汚物を拭いて回りながら 何で私が
こんな目に合うのだろうと 何回も涙した。
そんな義父も 三年前に見送った。九十四歳だった。
楽になったはずなのに いろいろなことが思い出され
自分を責め 反省し 後悔の毎日でなかなか 時間が前に
進まない 気がしていたが ようやく自分に納得させることが
できたような気がする。
いろいろな事情で 介護の毎日の人のことを思うと 胸が
締め付けられる気がします。