あきしの風~波多之國めぐり

四国西南端に位置する幡多周辺の情報を発信&日記など発信
都会生活に慣れた人達にはものすご~く退屈な場所です

岩石標本作り~幸齢者ふれあい俱楽部

2022年07月20日 | 幡多のミステリー
7月20日(水)隔週で集まっている「幸齢者ふれあい俱楽部」
本日は20数名が参加して、軽く運動の後は「岩石標本作り」
土佐清水市ジオパーク推進協議会事務局?の人を講師に招いて

収集した岩石の説明を聞きながらシートに貼っていく
5種類の岩石を貼り付けて終了
「泥岩」は叶崎で採集したもの
「石灰岩」「凝灰岩」は下ノ加江で採集したもの
「砂岩」は竜串で採集したもの
「花崗岩」は足摺岬で採集したもの
そして、珍しい石として見せられたのが「ラパキビ花崗岩」
※採集した日は今年の5月31日になってる

日本ではココだけ、足摺岬で見る事が出来る珍しい「ラパキビ花崗岩」
白山洞門があるアロウドの浜で見る事が出来ます
9年前に私が見つけたものはこちら

足摺岬花崗岩類のように若いものは極めて珍しいとの事ですが・・
岩石標本を作りながら、ふと感じた事
足摺宇和海国立公園内では、このような岩石は収集できないはずなんだが??
20数人に配ったら、そこそこの量だと思うけどいいのかねぇ・・
まぁ、研究、調査の名目なら採集してもいいんだろうね(笑)
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雨が降るよりはましだが、湿気が肌にまとわりつく感じで
気持ち悪くてすっきりとした幡多路の夏には程遠い
22日から晴れマークが並んでいたので、やっと夏本番となりそうです
という事は熱中症に気を付けて過ごす日々となります

縄文エネルギー・Ⅱ 1987~海の駅・あしずり

2021年06月06日 | 幡多のミステリー
縄文エネルギー・Ⅱ 1987

ここのオブジェに刻まれた文字
3つの穴が開いていて覗いてみると
「時」「人」「空」
この3文字は何を意味するものなのだろうか?
※Twitter友達より「3つの「間」でしょうか?」と
なるほどと納得! 「時間」「人間」「空間」(^^♪

縄文時代の三列柱が意味する「天」「地」「海」は何となくわかるが・・
三列柱は「天・地・海」の三要素を表現するとも言われている
詳しい解説は専門家に任せるとして、縄文時代に思いを巡らせて
自分なりの「縄文ロマン」を連想してみるのもいいんじゃないかと(^^♪
※このオブジェがあるのは海の駅・あしずり
近くに来たら寄ってみて(萬次郎少年像もあります)
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6月6日(日)は市内一斉清掃日
雨を心配していたが朝方には止んで、7:00から我班担当のドブ掃除を
海へと流れる側溝幅2mほどの排水口の雑草や土砂の撤去
年々、高齢化で参加者が少なくなってゆく

「城乃峰隧道」復活ならず

2018年11月07日 | 幡多のミステリー

土佐清水市、道の駅「めじかの里」とJAセルフスタンドの間の道を上っていくと

小さなトンネルが見えてくる

その名前を「城乃峰隧道」という

このトンネル(隧道)は手掘り(素掘り)の隧道で昭和10年3月竣功された文化遺産

だったはずなんですが・・

※この写真は最初のアップ時に申請して掲載許可を得ています

今年、5月28日にアップしたブログで補修が終われば元に戻ると期待したが

行ってみると、やはりブリキ板で覆われたままの状態だった

下ってゆくと三崎・下之段地区に至るバイパスとして利用?

2017年10月30日 最後に見た手掘りの後のはっきりわかる「城乃峰隧道」はこちら

今のブリキ板で補強された隧道と比較して、どちらが貴重だと思いますか?

土佐清水市の文化遺産として

手掘りの様子を保存するために金(税金)を使う事には市民も怒らないと思うが・・

 撮影:2018/11/05(MON) 城乃峰隧道・復活ならず


弁天島~爪白海岸

2018年01月13日 | 幡多のミステリー

竜串の景の中に入船島と言って大きな船が波を切って港に入ってくるような景の岩がある

爪白海岸にある「弁天島」も入船の形をしている

※写真は下川口側からの景色(海底館も見える)

昔々の話、この「弁天島」の沖合い一帯は広い田町があったが大地震で揺り込まれたということで

今でも海底に残る溝石の跡をダイバーが見つけたというのを聞いたことがある

事実なら、海底都市()としてもっとアピールすることができそうな気もするが・・

弁天島の陸の浜に小さな溝川があり、その地名を水戸口いう

ここから弁天島の沖合の田町に水を引いていたとの事だが・・

元冦(げんこう)の役(鎌倉時代中期)よりず~と昔々の事で何処までが本当かは??

今も浜から見える弁天島にある鳥居もその時からの言い伝えだろうか?

今日は今年一番の冷え込みで氷点下を記録して気温ー0.7℃

雪が舞っていないだけでも救いだったが寒い一日だった

明日は少しだけ寒波も緩みそうな予報です  温かい格好でお過ごしください


竜串の名の由来は?

2018年01月06日 | 幡多のミステリー

土佐清水市(三崎)竜串という地区名は、戦後の町村合併を機に改名されたもので

それ以前は幡多郡三崎町当麻という地区名だった

その当麻に古くから語り伝えられている事として

この地が「中将姫」の終焉の地でありその墓地があるということ

また奈良県北葛城郡当麻町には「中将姫」の菩提寺として当麻寺があるといい

土佐の最果ての地・当麻が中将姫ゆかりの地としての因縁浅さからずといえる

以上は「に伝わる昔話1」著者・山中正義さんの本からの引用である

さて、本題の「竜串(たつくし)」の名の由来だが、私自身も「竜串」の名の意味は

「竜が串に刺された姿に見えるから」「櫛をさしているように見えるから」とか聞かされてきた

しかし、「に伝わる昔話1」の中で「竜」というものは架空のもので

見たことがなければ、竜が串刺しにされたものがどういうものか?わかるはずもなく

語源はアイヌ語から来ているのではないかと書かれている

周辺の地名で小筑紫(こづくし)、竜串(たつくし)、以布利(いぶり)という所がある

アイヌ語で「イブリ」は洞窟のたくさんある所、穴のあいた岩が集まっている場所

小筑紫から「こ」、竜串から「た」を除くと残るのは「つくし」

そして、「ツクシ」はアイヌ語で「美しい」という意味だと書かれている

「小筑紫」は小さな箱庭のような景色のいい所、「竜串」は美しい岩や海が景色のいい所だと

だから、「竜串」ではなく本当は「多筑紫」ではなかったかと書かれている

しかしながら「イブリ」も「ツクシ」もアイヌ語で探してみたが見つからなかった

「美しい」はアイヌ語で「ピリカ」ということはわかったが・・

アイヌ民族は縄文人の末裔であるが「琉球語」と「アイヌ語」は抱合語、「日本語」は膠着語で文法形態が違う

千尋崎は「見残し海岸」と呼ばれ弘法大師・空海が見残したからだと語り継がれている

その時代に「竜串」という言葉も残っていたのだろうか?

戦後に改名されるまでは「当麻」と呼ばれていたばずなのだが・・

引用した本は1986年7月20日第1刷発行で、32年が経過するので今とは多少異なるかもしれない

田宮虎彦の小説「足摺岬」で足摺岬の名前が全国区となり

足摺岬にないにもかかわらず名前にあやかろうと命名した土佐清水市養老にある「あしずり港」(現在の「海の駅」)

竜串(三崎)にある「足摺海洋館」「足摺海底館」等々

今はナビがあり間違うこともないが、他県から来た人は足摺岬にすべてあると勘違いしていた

全国区の坂本龍馬の龍(竜)と奇岩が串のように見える事から安易に「竜」と「串」をつなげただけだったりして(笑)

「竜串」の由来を自分なりに調べてみたが、数日では何が本当なのか結論に至らなかった

どうでもいいと言えばそれまでだが(笑)時をさかのぼってみるのも面白いと感じた数日でした

最後までお付き合いいただき有難うございました


「上山田の井手」~一番高い所にある小川

2017年11月04日 | 幡多のミステリー

佐田山(シイ)保護林の「ヤッコソウ自生地」から登っていく途中にある小川

「上山田の井手(かみやまだのいで)」と呼ばれ、足摺半島で一番高い所にある小川です

この小川の標高は300mほどあると思うけれど・・

足摺岬地域で「水不足のために断水になった」という話は聞いた事が無い

多くの水を蓄えている足摺半島

他にも綺麗な小川が流れている所があるかもしれませんね


城乃峰隧道~隠れ名所

2017年10月30日 | 幡多のミステリー

今では地元の者しか使う事が無いだろうと思われるトンネル

市の文化財にもなっている「城乃峰隧道」

(土佐清水市の最新版HPでは「歴史・文化財」から削除されていたが・・)

昭和10年(1935)3月竣工となっていて、今年で82年(写真は「めじかの里」側からの風景)

素掘りのトンネルで、今はコンクリート吹き付けとなっているが

今でも通行できる隧道として残っていること事態が凄い事だと思う

「城乃峰」と言う由来は、この山の上に城があったからだと伝えられている

延長49.0mほどの短い隧道  知る人ぞ知るちょっとした隠れ名所です

今日はお墓掃除を済ませ、三崎・下ノ段側から入り、道の駅「めじかの里」で買い物して帰宅

チャリ散歩を兼ねて、うろうろして約2時間コース

さほど湿気を感じる事もなく、台風一過で気持ちの良い一日です

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13:00現在 四国の水瓶・早明浦ダムの貯水率 100.0%

午前に東京・近畿地方で木枯らし1号が吹いたとの事

明後日からは11月 都会ではXmas飾りの準備が始まるのかもしれませんね


奇跡の一枚~太陽柱

2015年06月14日 | 幡多のミステリー

写真データを整理していてこの様な写真を見つけた

「奇跡の一枚~太陽柱」 撮影したのは2011/07/05

ちょっと、画像処理をして感じの違う光景を演出してみましたが

2011年 この年はこの後、7月8日に梅雨明けとなっていたが・・

三日月がまるで一番星のようにも見える雄大な宇宙(そら)の風景

今は梅雨の真っ最中で、この様な「奇跡の一枚」にお目に掛かる事は当分なさそう

今年は梅雨が長引きそうな予報も出ていますが、7月中旬頃には梅雨明けとなってほしい感じも


「白皇神社屋敷跡」探訪~足摺岬

2015年02月04日 | 幡多のミステリー

「椿の道」を走行中 ヤッコソウ自生地入口に新しい看板を発見

「白皇神社屋敷跡」という最近?建てられた案内板

以前、「白皇山」に登った時に途中で立ち寄って場所は知っていたので

どのようになったか?探訪に 登山道入口から約15分ほどの山歩き

途中の山道も歩く人が多くなったのか踏み固められていて

たどり着くと木々も伐採されていて周辺もすっきりと

案内板も整備されて(これもジオパーク認定へのいい方の相乗効果かな?)

「拝殿」「神殿」「御神石」と

まさか、これで整備は終わりじゃないよな? って思いながら・・

「白皇神社屋敷跡」にたどり着く途中でも、新しい案内板(掲示板)が設置されているのを発見

登山道入口から順番に

「炭窯跡(すみがまあと)」 昨年、作っていて「これなんだろう?」って

「猪囲跡(ししかこいあと)」 これも昨年、作っていて「なんだ?これは」って

「上山田の井手(かみやまだのいで)」

山道も以前は「丸太を組んだ足場」で滑りやすく汚かったのが綺麗になって

「赤樫(あかかし)」の木

「大名竹(だいみょうちく)」 何でも四国でここだけに生息らしい!

「白皇神社屋敷跡」及び「白皇山」に行かれる場合は、「椿の道」にある駐車場に止めて

この駐車場は「椿の道」の唐人駄場入口から約1Kmほど足摺岬側にあり

この駐車場から少し足摺岬側に歩けば「登山道入口」があります

興味のある方は是非、参考に

入口から「白皇神社屋敷跡」までは約15分 「屋敷跡」から標高458mの「白皇山」までは約20分です

どうでもいい事なのかもしれないけれど・・ ちょっと気になる事が・・

立て看板の「白皇神社屋敷跡」 見取り図の「白皇神社旧屋敷跡」

多分「旧」が正解?だとは思うけれど、「呼び名を統一してほしいなぁ」って思う次第でして

 撮影:2015/02/04(WED) 足摺岬・白皇山周辺探訪に


隠れ名所~城乃峰隧道

2014年11月13日 | 幡多のミステリー

地元に何か珍しいものが無いか探していたら

「城乃峰隧道(じょうのみねずいどう)」なるトンネルがあった

全長49mの素掘りのトンネルで「昭和10年3月」に竣工したとあった

その当時の写真が土佐清水市役所のホームページにあり、それがこちらです

(申請して貼り付けの許可は得ています)

それは「めじかの里」と「JAセルフ給油所」の間の道を登っていくとすぐにあり

歩いて通過しようと行くと、広い道が急に狭い道となり入口が見えてきた

補強のためかコンクリ吹き付けとなってはいるが、機械堀りではないごつごつとした感じがはっきりと

入口に立った時に「ちょっと怖いかも?」と感じたが、昼間なので大丈夫だろうと・・

土佐清水市三崎下之段側からの隧道の入口

とことこ歩いていくと、ここに出てきて(撮影しながら、ゆっくりと歩いて約20分)

この道をまっすぐ行くと旧三崎中学校を過ぎて、三崎に唯一の信号機のある交差点に出る

両方の入口にこの様な張り紙があったので、当分は閉鎖されることなく地元の生活道路として

「城乃峰隧道」はこれからも残っていきそうですね  しかし、素掘りとは・・

「城乃峰」という地名は「この隧道が通っている山の上に、お城があった」との言い伝えからだとか?

 撮影:2014/11/13(THU) 土佐清水市三崎にある「城乃峰隧道」


縄文ロマン~唐人駄場

2013年11月06日 | 幡多のミステリー

足摺半島には数多くの縄文時代の遺跡が残されているが、メジャーなのが巨石群の連なる唐人駄場

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鏡岩と言われる岩は、その時代には「灯台としての役割を果たしていたのではないか?」 とか

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どう見ても人の手が加わったとしか思えない岩など

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その時代にタイムスリップすることは出来ないけれど、思いをめぐらせて自分なりの縄文ロマンを創るのもいいかも?


ラパキビ花崗岩~足摺岬

2013年10月26日 | 幡多のミステリー

「足摺岬おおど会」の谷さんより情報を得て、ラパキビ花崗岩を探しに

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海岸で見つけたのがこの石  このような紋様がある石をラパキビ花崗岩(バルチックブラウン)と呼ぶようですが・・

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資料などをみると、この足摺岬花崗岩類のように若いものは極めて珍しいとの事

足摺岬にはまだまだ未知の産物が多く眠っているようです  縄文ロマン「唐人駄場」のようにメジャーになれば・・

 撮影:2013/10/26(SAT)  足摺岬にて~ラパキビ花崗岩・珍しい石


縄文ロマン~白皇山

2013年02月06日 | 幡多のミステリー

足摺半島のあちらこちらで見る事が出来る巨大遺構・縄文ロマン

その一部、白皇山の巨石群の一部を紹介します

割と整備された山道をゆっくりと、白皇山の山頂を目指して歩み始める

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その所々で見る事が出来る巨石群の数々

何のために? 積み重ねた??

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見上げるほどの烏帽子岩  もしかしたら、これがご神体?ともいえる神石なのか?

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あちらこちらで見かける遺構  男性&女性のシンボルを表現したものか?

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明らかに手の加わった三日月型をした遺構

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手水鉢?に雨水が溜まって

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そして、白皇山山頂に鎮座する祠

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頂上からは、大谷地区(津呂)の集落も一望出来る景観

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木漏れ日に木々の葉が、より一層緑に映えて見えて

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多分、ヤダケ(矢竹)だと思うけれど、節と節の間が長い竹 (他ではあまり見かけたことが無い竹) 

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それぞれの巨大遺構には、それぞれの役目があったのだろうけれど・・

それを見て自分なりに思いを巡らせる縄文ロマン   神事に必要なもの?  生活に必要なもの?

現在を生きている者には、考えもつかない素晴らしい用途があったりするのかも・・

先人達の経験の蓄積の中で進化してきた人類  今を生きる人類が先の世代に残せる遺構は??


縄文ロマン~堂ケ森の鏡岩

2013年02月01日 | 幡多のミステリー

足摺半島には「唐人駄場」「白皇山」などに、数多くの巨大遺構が残されています

そのほんの一部ですが・・

足摺岬の堂ケ森(どうがもり)と呼ばれる所にある鏡岩 (明らかに手の加わったと思える岩)

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三列石(堂ケ森の鏡岩、「三列柱」とも記す)があります (平らな面は海の方向に)

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鏡岩状の巨石類は、一種の「灯台」的な役割を持っていたのではないかと?

縄文灯台の概念であるとされている・・

海上の舟にとって、岩壁の接近を知らせる「赤信号」と、陸地の近いことを知らせる「青信号」の両機能を兼ねていたのではないかと?

また、三列柱は「天・海・地」の三要素を表現するとも言われていて

詳しい解説は専門家に任せるとして、縄文時代に思いを巡らせて

自分なりの「縄文ロマン」を連想してみるのも、いいんじゃないかと

これから、少しずつでも・・ 足摺岬周辺を散策して、数多く残されている巨石文化を紹介できればと思っています