戻ってきました！

　一昨日めでたく退院。下界に降りてきました。



夜、病室からはこんな景色を見ることができました。

ん？？？・・・・・


紫色の東京タワーです。ピンクの時もあったそうです。

建設50周年なので不定期に短時間、ライトアップの色が変わります。

色が変わる瞬間が見たいと窓に張り付いていた日もありますが、

残念ながら変わる瞬間は見られませんでした





さて、今回の入院の目的は顔左半分の動的再建でした。(図は左右逆）



両方の頬を切開します。(赤線）

背中から三角部分の筋肉をとり、頬の下に埋め込み、

神経がないので反対側の頬の、口を動かす神経に結びます。

そして、血が通うように、のど下の血管に結びます。

そしてうまくいけば笑顔ができる・・・・というものでした。




がっ　　しかし

無理でした




事前の形成外科と頭頚科との打ち合わせで、

最初の手術で、のどの部分の血管も大きく削除しているのでは？

という疑問が出てきたそうです。

電子カルテ、写真などを検討、更に私が入院してから調べた結果、

手術しても血がうまく流れない可能性も出てきました。

形成外科で検討、冒険するのはやめようという結論を出しました。

先生方は丁寧に状況と結論を出すにいたった経過を説明してくれました。

できないと知った時は少しショックでしたが納得しました。

それだけ仔細に検討して下さった結果なので全く不満はありませんでした。

むしろ、聞けば聞くほど顔や体がズタズタになる怖さがなくなり、

ホッとした部分もあります。

難しい手術なんですね～






で・・・・・こんな手術になりました。





見るからに簡単そう

左側頬を切り、ほうれい線にそって真皮を骨膜に縫いつけ、

頬を吊り上げます。

お腹からとった腹膜をゆとり分としてつなぎます。




先生　「この手術だと一時間もあれば終わってしまうなぁ～」

私　「・・・・・・」

先生　「医者4人と手術室7時間確保してしまったなぁ～」

私　「・・・・・・」

先生　「ついでに、どこか他に治したいところない？」

私、即答　「お、おなかのケロイド治してください」

　　　おへそからわき腹、おへそから足のところまで

　　　最初の手術の痕が引き攣れて痛いのです。

先生　「いいですよ。腹筋ズタズタだから、溶けないメッシュをいれて

　　　筋肉補強しましょう」

　　　　　エッそんなことができるの

　　　　　　ラッキ～～～


先生「顔をやっている間に手分けしてお腹をなおせばいいなぁ～」





ということで、お腹は見違えるほど綺麗になりました。

そして今までは仰向けに寝るとひっくり返った亀状態。

起き上がれなかったのですが、今はスッと起き上がれます

顔は？まだ腫れているので完成形がよくわかりません。

美醜はともかく、明るい顔になったのは確かです。

今回の手術でトータルで、軽～く300針は縫っています。

多すぎてもう数えるの止めました。

まだ痛み止めが手放せませんが元気です。