気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

立教学院 校宅11・12号館解体

2007-09-24 01:46:21 | 建物
 池袋立教大学の構内にある宣教師館が解体されることとなり、

3日間だけ見学会があった。(最終日は24日月曜日)


木造2階建て下見板張り白色ペンキ塗り、コロニアル風の洋風建築。
昭和初期、宣教師の住宅。左右対称で2戸建て1棟。
昭和6年竣工。



内部が見たくなる


今までは事務棟として使われてきたが、
この宣教師館が老朽化しているため、取り壊し、
この敷地に新教室棟が建てられることとなった。

内部は見るべき特徴はあまり無いが、
都心の中にある緑豊かなたたずまいは人の心をほっとさせる。

この建物は調査の後、移築できるように解体し、
倉庫に部材を保存していくそうである。
文化財の指定を受けられれば、
しかるべきところに移築することもあるそうだ。

ただ壊すだけでなく、保存の方法も模索していくところに
この学校の見識の高さが伺える。



この学校にはレンガの建物が数多くある。
老朽化、耐震構造の問題を乗り越えるため、
時には新築するよりお金をかけて保存の力を注いでいる。

建物と緑との調和が美しい。

以下写真をご覧ください。


本館。



三号館。




食堂入り口。横ですね。

数年前、デザイナーズ協会の見学会でこの食堂の耐震設備を見学させてもらった。
隣に新規の建物を作り、そこから何本も梁を出し、
レンガ造りの長方形の食堂にその梁を通して、支えている。
簡単に言えば、隣に新規の建物を立てて、レンガ造りの食堂を支えている。

皆この構造の説明ににホーッと声を出して驚いていた。もちろん私も。



食堂のオリジナルの、木のイス。
センスがいい。


食堂前の建物。


教会。


教会入り口。

教会も老朽化のため、建替えの案が出されたが、
新築よりも多額の金をかけて耐震構造とした。
建物全体の下に揺れに対し柔軟な構造となるような、工夫をしている。

手入れの行き届いた構内はすがすがしく、

とても気持ちの良い散策だった。






コメント (7)
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