《白石に愛郷一道の文字が一際目立つ碑》 分類・地歴
建立地 いわき市鹿島町下蔵持字戸ノ内87-2
下蔵持の夜明けを碑文に記す
江名⇔湯本線の下蔵持(しもくらもち)地域を通過する途中、昭和49年に建立された石碑が一基、道路側に向かって建っているのを見ることが出来ます。
熊野神社の階段上り口の左側にあるものですが、その石碑の全文を明記してみます。
愛郷一道 厚生大臣 斉藤邦吉
我等が郷土いわき市鹿島町下蔵持は祖先の勤行により水利の便に恵まれ地味丈豊かな豊穣の地であります
たゞ字里屋より宮ノ作・小部屋作・嘉睦家を経て戸ノ内から猿田に入る線又館ケ岡より満屋に至る両路線は明治以来の狭隘なる幅員屈曲の玉地域住民の不利不便は筆舌につくせぬものあり此が改良は父祖百年来の悲願でありました
時偶々昭和四十三年三月大字総会に於て改良の衆議一決し万難を排し之が達成を期しました
直に国会議員現厚生大臣斉藤邦吉先生を国会に訪ねてご支援を仰ぎ市会議員及川正枝氏同じく橋本勲氏近くは斉藤誓之助議員のお力添えの下に大和田いわき市長始め市会等関係各機関の協力を得て昭和四十五年五月第一期工事着手以来数期に渉ってその全部を完成しました
たゞ残念なのはいわきニュータウンとの計画道路との関係で猿田への市道改良は中止の止むなきに至りました
この数年間歴代区長の尽力は勿論大字全員一丸となって達成に努力し、入作者又心から賛同してくれました
想へば明治からこの方父祖がやろうとして出来なかったこの難事を今私達は成し遂げたのです
又時を同じくして常磐湯本より江名港への県道も改良舗装されたので実にこの壮挙こそ郷土の夜明けであることを大喝し、この喜びを先世に捧げ後昆に告げたいと思います
尚碑初は小名浜町会川六郎氏の寄贈です
昭和四十九年十一月一日
記念碑建立発起人会代表 波立徳次郎
発起人 木田三郎 志賀三之 三島五行
志賀幹司 橋本清雄 佐藤信男
国井正久 鈴木武夫 国井一郎
国井喜久 石工 吉田稲人
※裏面に寄附芳名者(41名)の記載があります。