いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

草飼の千本松

2018-08-02 06:14:51 | Weblog

                   《遠方の高台が千本松と呼ばれていた場所》                                                                      分類:歴 
 いわき市常磐上矢田(かみやだ)町にある鹿島神社付近の東
側の道を入っていくと、高台に「いわきニュータウン」の一部が見えてきますが、あの辺り(写真上の中央に僅かに確認できる白い建物)が「草飼(くさがい)の千本松」と呼ばれていた所です。 鹿島街道の上矢田から山間を伝って細道を、吉野谷を経て上高久方面へ向けて歩いて行くと、今でもその名残を感じます。                   後世、武人から軍神として厚い尊信を受ける武甕槌神(たけみかずちのかみ)が奥州塩竈に向かうため、部下を引き連れ乗馬姿も勇ましく、その山道を通り山頂で小休止をしました。 その時に、神馬をそこの松の木に繋いで草を与えたことから「草飼の千本松」と呼ばれるようになったとの伝えです。 この縁起伝説の地も今や、いわきニュウタウンの宅地造成地から近代住宅群が建ち並び、既に樹木不毛の地となってしまいました。            
 ◇上矢田は、その昔大矢田といっていましたが平安時代(延歴年間・西暦782~805年)に征夷大将軍を務めた、坂上田村麻呂がこの地を通った際に矢の根を鹿島神社に奉納される時「村、げる」と書かれたので、以来「上矢田」というようになりました。
 その矢は現在でも鹿島神社に伝わっています。                    

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする