いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

風化していく久保の磨崖仏

2018-08-14 06:24:01 | Weblog

                 《久保磨崖仏を正面と側面の双方から見る》                                                                                  
                              分類・地


                     所在地  いわき市鹿島町久保薬師前
 
 
 久保の磨崖仏(まがいぶつ)は鹿島街道沿いにあり、車で走行中でも良く見ることができます。
 ここは元禄年間(1688~704)頃に薬師堂があったということは、地名に 「薬師前」 として残っているだけでも当時存在していたのを示す証拠で、土地(地元)の人たちは磨崖仏のある場所を今でも岩薬師と呼んでいます。                                                                  《市指定の久保磨崖仏》          《磨崖仏の概要が記されている案内板》  


   平成21年(2009)4月に磨崖仏は市文化財に指定されました。「磨崖仏は風化されていく危険性はあるものの、当初からの原型は保たれているもの」とし、いわき市指定文化財としての価値を認められたものです。 しかし、鎌倉時代(1190~1334)に彫られたと云われる4体の如来形の坐像は、現状では長期保存は難しいのではないかと危ぶまれています。なにしろ凝灰岩の脆い岩質で、風雨にまともに晒されている訳ですから [指定した] だけではなく、今後の保存方法について何らかの処置を施して欲しいものです。                                        

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