いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
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山の中腹に横穴150基

2018-05-22 08:10:41 | Weblog

                                              分類:観                                             鹿島町を見て歩こう(77)        いわき市鹿島町船戸字八合                                 弥生時代の八合横穴群                          鹿島町船戸地区にある八合横穴群は、民家の裏山の中腹に整然と段を造ってあるのですが現在では鬱蒼とした雑木林に覆われていて確認できないのが残念です。                                                                                                                                      《横穴の一部と整然と並んだ横穴群》

 昭和50年代頃に約50基とされていた横穴は、その後に行われた考古学者の学術調査では、その3倍の150基は確実に姿を現すといわれています。                                          横穴墓は、古墳時代後半(5世紀終わりの頃)から奈良時代の頃までに造られた墓で、古墳時代後半は古墳の被葬者が下位階層まで広まる時代で、古墳の小型化、群衆化が見られます。                そのような状況下で人工の墳丘に埋葬施設を設ける古墳とは異なり、崖など自然の斜面を横穴状に掘って埋葬施設とする新たな形の墓として横穴墓が誕生しました。

  鹿島で、この時代に造られたものは「船戸の八合横穴群」の他に、「久保の大玉横穴」「御代の合曹子横穴」「九反田横穴」「柿境横穴」があります。                                           ▲柿境横穴は、昭和54年に砂質土を埋め立て用に使用するために一帯が削り取られ、横穴も同時に     破壊されてしまいました。                                                                  《久保薬師前の道を入って行くと横穴があるが今は木々に覆われていて見えない》

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