《好天気に恵まれた鹿島の田植え風景》
子供の頃に「米という字は八十八と書くように、お百姓さんが何ン十通りもの手間隙を掛けた挙句に出来るものだから、決して粗末にしてはいけない」と云われて茶碗に残ったご飯粒一つでも食べさせられた記憶があります。
昔は千歯ごきで種モミをこいで、実入りのよいものだけを採取して稲俵に入れ、家の天井梁にあげておきました。 そして春の彼岸頃に梁から降し、唐箕(とうみ)にかけてタナエと呼ぶ池や、溜池に浸します。
田圃の掘り起こし、堆肥運び、代掻き、苗代作り、種蒔き、クロ塗り、苗引き、田植え、田の草取りなど、確かに米作りというのは大変な作業であったことが良く判ります。
現在ではJAから苗は直接購入できるし、耕作から田植え、稲刈りまで機械化の恩恵を受けるようになって作業工程は短縮されたとはいえ、その分、会社や工場へ勤めるという兼業農家が増えたわけですが、とかくこの時期、世間では高速料金が千円で乗り放題だとかいう話題の中で、農家の人たちは休日返上で黙々と、作業に専念している姿を見ると頭の下がる思いがします。
子供の頃に「米という字は八十八と書くように、お百姓さんが何ン十通りもの手間隙を掛けた挙句に出来るものだから、決して粗末にしてはいけない」と云われて茶碗に残ったご飯粒一つでも食べさせられた記憶があります。
昔は千歯ごきで種モミをこいで、実入りのよいものだけを採取して稲俵に入れ、家の天井梁にあげておきました。 そして春の彼岸頃に梁から降し、唐箕(とうみ)にかけてタナエと呼ぶ池や、溜池に浸します。
田圃の掘り起こし、堆肥運び、代掻き、苗代作り、種蒔き、クロ塗り、苗引き、田植え、田の草取りなど、確かに米作りというのは大変な作業であったことが良く判ります。
現在ではJAから苗は直接購入できるし、耕作から田植え、稲刈りまで機械化の恩恵を受けるようになって作業工程は短縮されたとはいえ、その分、会社や工場へ勤めるという兼業農家が増えたわけですが、とかくこの時期、世間では高速料金が千円で乗り放題だとかいう話題の中で、農家の人たちは休日返上で黙々と、作業に専念している姿を見ると頭の下がる思いがします。