いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

旧鹿島村の手毬(てまり)歌

2009-01-07 07:00:00 | Weblog
 鹿島地域には地搗き歌や、祝儀歌、鹿島村(当時)の地名や名所古跡を織り込んだ歌など、文献には多数残っています。
 中には歌詞が長いために、朝から昼過ぎまでも掛かるという歌もあります。
 今では歌詞を覚えている人や、実際に唄える人は皆無と言ってもいいと思います。
 常磐松久須根町(旧鹿島村地域)の出生で、子供の頃に覚えたという故・鈴木マチさんが歌唱してくれた手毬歌の二題を紹介します。
 鈴木さんは明治31年(西暦1898)生まれという事だったので、10歳の頃に覚えたとしても、既に100年前には歌われていた貴重なものです。
           

    手毬歌 ① 正月門松
  ♪正月門松 二月初午
   三月雛様 四月お祭り
   五月はご節句 六月天王
   七月七夕 八月八朔
   九月は菊ずけ 十月恵比寿講で
   夕べ呼ばれに 恵比寿講に行ったらば
   鯛の浜焼き すずきの吸い物
   おつけでざくざく 一杯吸いましょ

    手毬歌 ② 一番初めは一の宮
  ♪一番初めは一宮
   二また 日光東照宮
   三また 佐倉の宗五郎
   四で 信濃の善光寺
   五つは 出雲の大社
   六つ 村々鎮守様
   七つは 成田の不動様
   八つ やわたの八幡宮
   九つ 弘法大師なり
   十で とうとう専願し
   これほど専願したけれど
   浪さんの病は 治らぬか

 ※毬つきの初動作は、毬を右足にくぐらせることから始まって十種類ほどある。
   
   



 
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