38個のメダルの意味

　ロンドンオリンピックが終わった。マスコミは「日本が38個のメダルを取った」と浮かれている。上位20の国のＧＤＰを調べると、結局は「国力(経済力)の差」に過ぎないことが分かる。国力の差を競っているだけである。

　オリンピック出場者のほとんどがプロスポーツ家であり、国もしくは企業に雇われ、スポーツを生業としている人たちである。仕事をしながらスポーツを楽しんでいる人たちではない。こういう形態は資本主義社会だから成立しているのだろう。

　韓国選手が「独島は我が国の領土」というプラカードを掲げて、問題になっているが、韓国から見ると、「侵略と植民地支配に使われた日の丸を競技場で振っている方が問題だ」ということだ。

　過去に政治がからんだ事件を見ると、
　１９３６年ベルリン大会…ナチスによる利用
　１９８０年モスクワ大会…日米などがボイコット
　１９６８年メキシコ大会…チャスラフスカ→プラハの春を支持、米国の黒人選手が表彰台で黒い手袋で黒人差別を抗議

　伊藤公(五輪評論家)さんは「表彰式では国旗を掲揚し、国家を流す。個人やチームの戦いであって、国同士の争いではないという五輪憲章と、実態とは矛盾している」と言っている。(北陸中日新聞)

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2010年度のＧＤＰ(2011年9月)
順位 国名 GDP　（10億USドル）メダル順位

01　　アメリカ　　　　14657.8 　 ①104個
02　　中国　　　　　　 5878.3　　② 87 個
03　　日本　　　　　　 5458.9　　⑥ 38個
04　　ドイツ　　　　　 3315.6　　 ⑤ 44個
05　　フランス　　　　 2582.5　　⑧ 34個
06　　イギリス　　　　 2247.5　　④ 64個
07　　ブラジル　　　　 2090.3　　⑯ 16個
08　　イタリア　　　　 2055.1　　 ⑨ 28個
09　　カナダ　　　　　 1574.1　　⑬ 18個
10　　インド　　　　　 1538.0　　　 　 6個
11　　ロシア　　　　　 1465.1　　③ 82個
12　　スペイン　　　　 1409.9　　⑭ 17個
13　　オーストラリア　 1235.5　 ⑦ 35個
14　　メキシコ　　　 　1039.1　　　 　7個
15　　韓国　　　　　 　1007.1　　⑩ 28個
16　　オランダ　　　 　783.3　　 ⑪ 20個
17　　トルコ　　　　 　741.9　　 　　　 5個
18　　インドネシア　 　706.7　　 　　　2個
19　　スイス　　　　 　523.8　　 　　　 4個
20　　ポーランド　　 　468.5　　 　　 10個
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？　　ベラルーシ　　 　141.7　　　⑳ 13個　(GDPは50位程度)
52　　ニュージーランド 140.4　　 ⑲ 13個
53　　カザフスタン　　 138.4　　　⑱ 13個
54　　ウクライナ　　　 136.4　　　⑫ 20個
57　　ハンガリー　　 　129.0　　　⑮ 17個
？　　キューバ　　　 　108.2　　　⑰ 14個　(GDPは60位程度)