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小松基地問題研究会

金沢市長・山野之義について(2014年10月)

2014年10月27日 | 石川県内の政治と文化
 金沢市長・山野之義について

 山野は2010年9月に創立した「日本を創新する会」(上田清司会長)の副会長になり、翌10月、「日本創新党」が結成された。そして、山野は金沢市長選で「日本創新党」の推薦をうけて、当選した。

 山野を推薦した当時の「日本創新党」とはどんな政党なのか。党の中枢は山田宏(元杉並区長)や中田宏(元横浜市長)など、松下政経塾の出身者達が占めている。

 憲法については、日本国憲法を「占領基本法」とみなして否定する復古改憲論である。国家元首を天皇と明確に位置づけ、自衛隊を「日本国軍」に改組すると主張している。教育については、愛国心を育むため、初等教育での道徳教育と歴史教育を強化するとしている。

 現在、山田宏は「次世代の党」の幹事長で、「河野さんが談話発表のときの記者会見で、談話の内容を強制連行と間違った形で意図的に発した」(10/8夕刊フジ)とし、河野談話を取り消すべきだと主張している。日本軍「慰安婦」、河野談話はねつぞうだという立場に立っている。

 また、2014年10月金沢市長選挙では、田母神俊雄が山野の応援に駆けつけてきた。田母神は2014年6月に、「日本を取り戻すため、自民党の右側に柱を立てたい」と語り、「日本真正保守党」の結党をめざしている。田母神は石原慎太郎や橋下徹と気脈を通じている極右政治家である。

 また2004年に、山野は「歴史の傍観者とならないために」という文章で、尹奉吉の行為を「無差別テロ」とし、「偏狭な反日思想」「偏狭な民族主義」と批判しているが、自信がないのか、「私も偏狭な民族主義と思われているのだろうか」と締めくくっている。

 そのとおりである。日本を中心にして歴史を語る以上、民族主義から解放されるはずがない。その事を理解していない山野は民族主義者以外の何ものでもない。

 このように、山野は自民党よりも右側の政治家たちの一員であり、民族主義者であり、排外主義者である。ヘイトスピーチをくりかえしている在特会とそれほどの距離がない政治家である。

 今回の辞任・選挙(10月)では、4人が立候補したが、山野・下沢の一騎打ちとなり、自民党(馳)によるえげつない山野降ろしと、判官贔屓も作用して、山野は9万余、下沢は3万余で、大差がついた。金沢市民にとって、極右を再選させるという最悪の選択となってしまった。(他の2候補があまりにも弱いことが選択の幅を狭めてしまった)

 11月選挙では、自民党は白旗を掲げ、立候補を見送り、山野支持に回ることになった。このままでは、私たちは3期山野の本音が出される市政に直面するだろう。安倍政権下で極右が跋扈しており、山野も公然と極右の旗を振るだろう。極右に対する根底的な批判とたたかいに挑まねばならない。

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