アジアと小松

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小松基地問題研究会

小松基地-白山~立山-日本海での日米共同演習に反対する

2014年10月31日 | 小松基地(日米共同演習)
小松基地-白山~立山-日本海での日米共同演習に反対する

 防衛省は11月7~20日に、小松基地を基点にした日米協同訓練をおこなうと発表した。全国規模での日米共同統合演習(自衛隊3万人、艦艇30隻、航空機260機、米軍1万人)の一環である。三沢基地の米軍(F16戦闘機8機、隊員140人)と小松基地・百里基地のF15戦闘機が参加する。

 訓練内容は日本海上G空域での訓練に加えて、白山周辺で山岳救助訓練をおこなうとしている。防衛省のホームページ(航空自衛隊射撃訓練等区域図)には白山周辺の訓練空域は明示されていないが、『Airline』(1995年7月)によれば、鶴来-白鳥-立山-親不知をむすぶ四辺形の内側が訓練空域(写真)となっており、白山郷に出かけると、戦闘機の轟音が聞こえるときがある(民間機と音質が違う)。

 この訓練は災害時に米軍が日本人を助けてくれる訓練ではない。集団的自衛権にもとづいて米軍と共に他国を侵略したときに、包囲された日米軍を救出するための訓練であり、純軍事的訓練である。

小松基地経由でレーダー搬入
 10月21日、京都府京丹後市の経ヶ岬通信所に、米軍の高性能早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」の本体が搬入された。米本土から横田基地経由で、20日に小松基地に運ばれた。長さ13m、高さ3m、重量34tもあり、21日未明、大型トレーラーで一般道の信号をすべて青信号に切り替え、厳重な警備態勢で京丹後市へ向かった。

 京都新聞の事前取材に、在日米陸軍司令部広報室(神奈川県・キャンプ座間)は「保安上の理由により、装備の移動方法や予定日時を公表することはできない」とコメントしているように、搬送は軍事作戦として強行された。

 地元では、9月28日には400人、10月4日には1400人の集会デモが行われ、徹夜で警戒していた地元の住民団体「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」の10人が反対の声を上げた。その後、30人が午前7時過ぎから基地前で抗議集会を開き、住民への事前の通告がないままの搬入は「住民の安全・安心をないがしろにするものだ」などと抗議した。

(注)レーダーはトレーラーでけん引する移動式で、直進性が高い電磁波を高出力で発射し、1000キロ先の野球ボールの動きをとらえる性能があるといわれる。国土交通省は11月1日から基地の海側の半径、高度とも6キロの半円柱状の飛行制限区域を設定する。
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