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小松基地問題研究会

5/4金沢市ガス・電気譲渡説明会の問題点(1)

2021年05月05日 | 金沢市ガス・発電事業譲渡問題
5/4金沢市ガス・電気譲渡説明会の問題点(1)

 5月4日、金沢市のガス・電気譲渡説明会のYouTubeを見た。何カ所も腑に落ちない説明があったが、とりわけ、電気料金もガス料金も安くなるというメッセージが満載だった。
 説明用画像には、「(ガス)料金メニュー」や「(電気)料金計画」があり、「(ガス料金)一般家庭・法人1%引下げ」とか、「多様な電気料金の割引プラン」などと謳っている。

 

ガス料金について
 質問者は「2019年のパブコメ説明文書には、累積欠損金(赤字)が強調され、ガス利用者に事実を伝えなかった」と糾していたが、現在ガス事業は黒字基調であり、2024年度には累積欠損金が解消されるという事実を隠して、パブコメを求めたのである。金沢市は、詐欺まがいのことをやって、赤字だから譲渡はやむを得ないという世論誘導をおこなったのだ。

 企業局HPの「ガス料金表」によれば、一般家庭では0~10㎥=233円/㎥であるが、業務用は優遇され、A契約=124円/㎥で、半分の料金である(53.2%)。市民目線で一般家庭と業務用の料金体系を見直せば、事業譲渡しなくても、この程度の値下げはいくらでもできるのである。金沢市(企業局)の企業努力の怠慢を自己ら暴露しているようだ。

 

電気料金について
 金沢市は5カ所の発電所で発電した電気を6.11円/kwhで北陸電力に売電してきたが、他の自治体の平均売電価格は9.5円/kwhであり、非常に安く売ってきた(PwC報告書82ページ、2015年データ)。一般家庭の電気料金は120/kwhまでは17.84円/kwhであり、金沢市から6.11円/kwhで買った電気を3倍にして売っているのである。北陸電力のぼろ儲けというところでしょう。

 これほどに安く北陸電力に売電するなら、金沢市内の家庭電気料金を安く提供せよと、交渉してしかるべきだった。しかし、金沢市(企業局)は市民のために、このような厳しい交渉を回避し、北陸電力の言いなりだったのであろう、金沢市は市営発電所の電気を北陸電力に安く売って、市民は北陸電力から高く買わされ続けてきたのである。

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