アジアと小松

アジアの人々との友好関係を築くために、日本の戦争責任と小松基地の問題について発信します。
小松基地問題研究会

12/1~日米共同演習に反対する(2)

2010年11月25日 | 小松基地(日米共同演習)
 11月23日韓国-北朝鮮間で砲撃事件が発生した。世論は「北朝鮮の挑発」論でブレークしている。国会は全会一致で北朝鮮弾劾決議をおこない(11/26)、共産党までもが加わっている。

 米韓は急きょ、11月28日から黄海(朝鮮半島西側)で米韓軍事演習を行うことを決定した。12月1日から、小松基地と日本海G空域で日米共同演習が予定されている。G空域は朝鮮半島の東側で、北朝鮮に直接接する空域であり、まさに米韓軍事演習、日米軍事演習によって、東西から北朝鮮を挟撃する演習として強行される。これこそまさに「軍事挑発」といわないで何と言うべきか。

 1937年7月7日「一発の銃声」から日中戦争が本格化した事を想起してほしい(盧溝橋事件)。「中国軍からの攻撃」として、日本軍は侵略戦争を始めたが、一体なぜ、北京近郊に日本軍がおり、夜間演習をしていたのか? このこと自体を問題にしないで、「一発の銃声」をもって、軍事侵略を開始したのである。

 今回の事件も、韓国-北朝鮮間で「砲撃戦」にまで発展するほどの軍事緊張が、なぜ存在するのかを考える必要がある。日本は36年間の植民地支配で朝鮮分断の原因を作り、アメリカは対アジア政策のために朝鮮半島を分断し、固定化させた張本人だ。そして日米、米韓共同演習を繰り返して分断体制を維持してきた。

 日本の労働者階級人民は朝鮮を分断した帝国主義日本の人民であり、責任をもって日米帝国主義の朝鮮再侵略を阻止しなければならない。朝鮮(韓国)人民は分断打破、南北統一実現のために、日米帝国主義に対して闘い、同胞に砲門を向けるべきではない。
 12/1~小松基地・日本海G空域で行われる朝鮮侵略のための日米軍事演習に反対しよう。
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 下記は、この1年間商業新聞に報道された朝鮮半島周辺での米韓、日米軍事演習のリストである。北朝鮮を包囲し、攻撃するための演習が1年を通しておこなわれている。

2009年 11月16~ 日米共同演習(小松・日本海)
2010年 03月8日~ 米韓合同軍事演習「キーゾルフ」
      <03月26日 潜水艦事件>
      06月5日~ 日米共同訓練(小松・日本海)
      06月21日~日米豪共同演習(沖縄周辺海域)
      07月8日~ 米韓軍事演習(黄海)
      07月25~ 米韓軍事演習(日本海)
             最大級 米軍F22、原子力空母ジョージ・ワシントン
      08月17~ 米韓「乙支フリーダムガーディアン」年次演習
      08月中旬  朝鮮半島有事-コンピューター・シミュレーションによる指揮所演習
      09月27日~米韓軍事演習(黄海)
      10月13日~大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)・日米韓(14ヶ国)訓練(釜山)
      11月23日 韓国軍-西海で軍事演習
      <11月23日 砲撃事件>
      11月28日~米韓合同軍事演習(黄海)空母ジョージワシントン参加
      12月01日~日米共同演習(小松・日本海)+日米共同統合演習
      12月    日米島しょ防衛演習(沖縄・南西諸島)

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