アジアと小松

アジアの人々との友好関係を築くために、日本の戦争責任と小松基地の問題について発信します。
小松基地問題研究会

20240428 志賀原発はいま

2024年04月28日 | 原発(志賀原発)
20240428 志賀原発はいま

 1月1日の能登半島地震以降、「アジアと小松」では、志賀原発に注視し、報告してきた。マスコミ発表に依存するしかなく、「隔靴掻痒(かっかそうよう、痒かゆいところに手が届かない)」の感を否めない。

地震発生後、2カ月間の「アジアと小松」では
★志賀原発2号機では<原子炉建屋内で水銀灯が使用済み燃料貯蔵プールに落下、タービン建屋床面のコンクリート剥離>、1号機では<配管モルタルの一部剥離、使用済燃料貯蔵プールからの水飛散>
★2号機で外部から電気を受けるために使われている変圧器の付近で、「爆発したような音と焦げ臭いにおいがあった」。1号機でも、変圧器の周りで油漏れが確認され、1系統が使えなくなっている。
★1号機の核燃料貯蔵プールで水が床面にこぼれ、冷却水を供給するポンプが一時的に停止した。
★原発の北側の地域の半径15キロから30キロの範囲で、石川県が設置しているモニタリングポスト11台の情報が得られなくなっている(後に18台と発表)。
★敷地内4カ所の地面に段差発生。物揚場(港)最大35㎝沈下。1号機付近防潮壁の基礎部分2カ所、高圧電源車を使用するスペースで数㎝の段差。
★2号機主変圧器からの絶縁油漏れ=1万9800㍑」
★海岸隆起―鹿磯漁港(輪島市)3.9㍍、五十洲漁港(輪島市)4.1㍍隆起、赤崎漁港(志賀町)0.3㍍だったが、海岸線が250㍍移動した。
★発生から1時間半後に敷地内に海水を引き込んでいる水槽で、海水面3㍍上昇。防潮壁や港湾施設など4カ所でコンクリートの沈下や道路の段差が発生。
★核燃料貯蔵プールでは、冷却ポンプが一時停止し、地震動によって421㍑の放射性汚染水があふれ出た。

3月に入っても、続々と……
★「(石川県議会で)避難計画は机上の空論」(3/5)
★「志賀原発敷地内を初めて報道陣に公開」(3/8)
★「放射線防護施設20カ所の内14施設で損傷」(3/8)
★「道路寸断、逃げ道なし」(3/11)
★「原発近くで想定を超える隆起が起きた」(3/13)
★「福浦港―隆起―遊覧船が岸壁に乗り上げた」(3/24)
★「原発、津波遡上4m、地盤4㎝沈下」(3/26)
★「原発敷地内地盤沈下、亀裂―79カ所」(4/13)
★「14地区154人孤立」(4/13)
「1号機部品脱落―制御棒関連」(4/18)
★「2号機の発電機やタービンの羽根に接触痕や変形」(4/27)
 など、ぞくぞくと隠していた情報が明らかにされてきた。

 それでも、北電は「安全だ」「健全だ」という。
 とくに「1号機部品脱落―制御棒関連」は重大な事故である。運転中に、地震が起き、制御棒が自動的にもしくは手動で挿入しなければならない時に、制御装置がきかないとすれば、ブレーキが故障した自動車のように、それこそ重大事故の引き金となるであろう。
 しかも、原発発生から2カ月以上経ってから確認(3月)し、その発表(4/17)をさらに1カ月も隠していたのである。また地震発生から2カ月もたっている3月7日に、志賀原発敷地内を報道陣に公開しているが、TBS報道特集によれば、敷地内路面のひび割れはきれいに塗り隠され、取材記者にたいしては、撮影対象を制限していたというのである。隠蔽のための「公開劇」であり、何をか言わんやである。

 

 5月13日(月)15:00~ 志賀原発廃炉訴訟 第42回口頭弁論 金沢地裁
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