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フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

仙石河岸線跡だけは遊歩道になってて気楽に歩けます

2021年02月16日 15時27分38秒 | 日記

ヨッキれんさんの生活は、俺が支える(意味不明)
・・・というのは大袈裟すぎる表現ではあるのだが、プロの廃道探索家として、探索した道の情報を発表する&それを公開したサイトのアフィリエイトで生計を立てる、という彼の収入を支えるには、こうして彼が書いた文章が載っている本を購入するのが一番手っ取り早い手段なのよね。
そんな具合で買ったこの本。ヨッキれんさんが執筆した話題は数あるネタの中のたった一つ。本1冊のうち数ページだけ。写真こそ多いが文章量はさほど多くなく、正直コストパフォーマンスは悪いよなあ。

・・・なんて考えていた時期が私にもありました。

読んでみたらびっくり、多くのネタがぬたりの個人の琴線にビンビン触れる。葛生の鉱山鉄道なんか、ぬたりが廃線跡に魅力を感じる萌芽となった土地(たまたまドライブで通りかかって、廃線跡を車道からしばらく追ったりしたことがある)。後は単純に群馬県内の廃線が複数あり、しかもどちらの廃線跡も半日程度をかけて廃線跡を巡った記憶がある。こんなネタを本媒体で見せられれば、そらもう面白く感じないはずがない。昨今買った本の中では有数の興奮して読める本だった。
で、地元ネタの一つ目は赤城ケーブルカー。今でこそネットにたくさん情報があるが、ぬたりがこの跡地を踏破したのは十数年前の話。当時の情報は山頂駅と山麓駅の遺構くらいでほとんど情報は得られなかった。山頂側山麓側ともに橋がなくなっているので、どちらから辿るにしても自然の原野に身をさらさないと廃線巡りはできない。
割と有名な廃線であり、辿った人は多かったとは思うが、何しろ当時はネットに情報がないもんだから、交換所の跡あたりで「ここを見た数少ない人物の一人になれた」なんて悦に入れたもんよ。
もう一つは利根川沿いの砂利採取路線。東武線小泉駅から延びていた仙石河岸線と、同じく東武線木崎駅から延びていた徳川河岸線の2つ。このうち徳川河岸線について、ぬたりは半日近くをかけて自転車で沿線を走り回った。
そしてほとんど何も発見できなかった。
この徳川河岸線、とにかく情報がないと言うことが必ず語られる。まあ砂利採取路線なんかそうそう大きく耳目も引かないし、設備的にもそれほど豪華には作らない。
そして廃線跡にそれを思わせるものがほとんどないのよここ。通常、昭和期に廃止された鉄道であれば、廃線跡は道になったりそれ沿いに区画された家屋が残ったりと、多少なりとも雰囲気を残すものだが、ここに関しては本当に跡形もない。せいぜい、木崎駅近くの線路分岐があったあたりの敷地が広く取られているのと、1カ所だけ、妙に細長い区画の畑があるくらい。跡地が道になっているとか橋の跡が残っているとかも一切ない。当時の地理院地図と今の地図を現地でにらめっこしながら辿ったが、結局これといったものは何もなかった。
そんな路線の記事である。ぬたりは当時の地図と、JTBキャンブックスの「鉄道廃線跡を歩く」くらいしか見ずに探索を行っていたから、今回買ったこの本に何か新しい発見があるんじゃないかと思わず期待しちゃったし、実際本には「そらこれは廃線になったら残らないよ」と思わせる木製の弱々しい橋を渡る貨物列車の姿の写真があった。うおお、これ当時の徳川河岸線の写真じゃあるまいか。
ま、でもこれらの写真は仙石河岸線のものでしょうね。実際記事的にも「大塩組仙石工場の軌道」だから、扱い的にも仙石河岸線の方が主役。徳川河岸線の方は軽く触れられている程度。やっぱり情報少ねえんだな、あそこ。
しかし、この本のシリーズは前回からヨッキれんさんに釣られて買ったわけだが、ヨッキれんさん関係なしに大層興味を引かれて読み込んじゃう内容の連続。今後も要チェックな本が一つ出来たな。
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2 コメント

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Unknown (もりかげ)
2021-02-16 21:07:21
糸目今日子さんってもしかしなくても高速有鉛デラックスで「糸目姐さんの失血日記」を連載されている方ですね。
かようなところでお目文字できようとはびっくりです。面白そうな本だなあ。買っちゃおうかなあ(買う気まんまん)
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Unknown (ぬたり)
2021-02-17 20:14:03
糸目女史の文章も割とマニアックで濃いですよ。題材は国鉄宇品線です。
文章量もなかなかですし、名前をご存知なら相当にオススメ。
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