日産の電気自動車、リーフに乗ってきました。
ま、簡単に言えば日産レンタカーで借りただけでね。特別な体験、と言う訳じゃないです。お金払えば誰でも借りられます。値段的にはブルーバード+αってところですか。
高崎駅近くの日産レンタカーのお店の前を通ったら、「リーフレンタルできます!」みたいに書いてあってね。興味を覚える人が多いんだろうから、どーせ土日は無理だろ、と思ってたら余裕で予約が取れたという次第で。みんな興味はあるんだろうけども、金払ってまで乗るほどの興味はないんだな。
というわけで軽く電気自動車体験をしよう、とばかりに申し込んでみたわけ。
ところが借りるにあたって思わぬ障害が我々を待ち構えていたのである!!
・・・と言うほど大したもんではないな。いやいや「川口浩探検シリーズ」のDVD見ながら文章書くもんじゃないな。
簡単に言えばレンタカーの営業所がこちらの車を預かってくれなかったんである。ま、都市部の店舗では仕方ないと言えば仕方ないのだけども、ニッポンレンタカーは前橋店においても預かってくれたので、それが当たり前だとついつい思ってしまってたわ。「人を乗せるのでワンボックスを」「荷物乗せるのでトラックを」みたいな利用をする場合に、車を預かって貰えるか否かは、結構重要な要素だと思うんで、HPとかでの告知をレンタカー会社にはお願いしたいところですね。分かっていれば県内のもう一店舗(こちらはディーラー併設だから流石に預かって貰えるだろう)で借りたっつーの。返せ駐車場代金。まあ、ぬたりは通常の場合はメンバーになっている(と言っても会費とかはかからないけど)ニッポンレンタカーを使うから、別に構わないけども。
ま、日産レンタカーの話はともかくリーフの話だ。
総評とすれば「面白いなあ」と言う感じ。「フィィィィィィ」という微かなモーター音だけで走る感覚、ってのはエンジン車ではどんなに頑張っても体験できない感覚。いやいや相当に静かですよ。レンタルした車はなぜかスタッドレスタイヤをはいていたけども、それでも相当に静か。これは確かに異次元の感覚ですね。高速道路も走ったけども、なるほどこれは車と言うより新幹線に感覚としては近いかも。
運転感覚とすれば普通の車で、やろうと思えば鋭い加速も可能。広くはないけど、大人四人がまあそれなりに乗れる、って訳だから技術の進歩ってすごいなあ、とは思いますね。それに充電スポットも皆さんが思っているよりは多いですよ。それを頭に入れとけば(つーか純正ナビに表示されます)、電池切れはそんなに心配しなくて良い感じ。80%の充電(店頭の急速充電器ではここまでしか充電できない)で、出力落としたモードで走れば航続距離は170km程度。これらの条件を組み合わせれば、印象ほどは使いにくさはないんじゃなかろうか。車好きなら一度は体験してみるのがよいかも。確実に新しい体験が出来るから面白いよ。
まあ、褒めるのはこんなとこか。
ぬたりが感じた正直なところは「技術デモンストレーター」って感じ。まだまだ使い方は限定されると思う。当日は暖かかったのでエアコンはほとんど入れなかったけれども、試しに入れた途端に残走行距離目安が150km台から110km台にガクンと落ちたのは衝撃でしたわ。しかもエンジンの熱が使えないから、しばらく走った後でもすぐには温風は出て来ないというオチもついた。ま、それは確かにそうかと納得はしたけどもね。
なので借りたいと思う方は季候のいい日を選んでレンタルするのが吉。暑い日寒い日はエアコンかけて走行距離を著しく短くするか、エアコン切って極寒or猛暑に堪え忍ぶかの二者択一になると思うので。
あと気になったことを一つ。まだまだそんなに多くの電気自動車が走っていない状況で、日産は大きめのディーラーには急速充電器を設置し始めており、普通充電であればほぼ全ディーラーの対応が可能ではある。これはこれで立派なことだと思う。
けれども、どのみちまだ充電のお客ははっきり少ないんだから、まだまだ無料で良いんじゃないかと思うんですよ。充電箇所の一覧ももらったんだけど、群馬ではほとんどのところが既に充電は有料なのよこれが。ま、高くても500円くらいの話ではあるんだけれども、正直そこでお金を取ってもリーフの台数がそもそも少ないんだから、収入はほとんど得られないと思う。だったら無料の方が潔いと思うんだけども。ぬたりも少しは遠出しようかとも思ったが、そっちの店舗は充電が有料だからやめたもん。近場を走って終わりだった。
今の段階では、今回のように興味本位で借りるには良いと思うけども、はっきり実使用には向かない。走行距離は現実的には120kmくらいがせいぜいだし、遠出のために出先の急速充電器を使うにしても、充電で30分足止めをくらう(ガソリンなら5分くらい)。今はそんなことはあんまりないだろうけども、急速充電機は各場所一台。先客がいたら長々と待ちぼうけをせざるを得ない状況にもなる。もうしばらく、電気自動車は「お金を払って走るおもちゃ」にしか活用の道はないと思う。道具として見た場合は、利便性がまだまだ悪すぎる。ぬたりに関して言っても、アパートと駐車場が離れているから充電できず、物理的に所有が出来ない。更には一般アパートに200ボルト電源なんかあるわけがないしな。いや、一般家庭でも200ボルト電源なんてなかなか無いけど。
ただ、将来的には面白い道具だと思う。なによりも走行中のあの静かさは、エンジン車では絶対に到達できない領域。今後時間はかかるだろうけど、ある程度のシェアを獲得する可能性は高いよ。
エコの話をすれば、「車で燃やすか発電所で燃やすかの違いでしかないだろ」という意地悪なツッコミもあるけども、それでも石油に関してはエコになるんじゃ無かろうか。
ガソリンエンジン車の場合、石油(の精製物)を直接燃やしちゃうけども、電気自動車を動かす電気を作る発電所は、今や石油を燃やす火力発電所は半分以下だからね。そう言う意味から言えば、長い目で見れば石油の節約にはなるんじゃないのかなあ。
しかも火力発電所を駆逐し今や日本の電気の半分以上を担う「原子力発電所」はCo2の排出も少ないですからね。
いやあ、地球に優しいエコカー万歳(言いたいことは分かるよね)
どっかんどっかんと「地球に優しい」水力発電所を建設して
クリーンなエネルギーを調達せねばならんのです。
エコエコ言ってる人は自然に帰れば良いのに・・・
まあ、いいんじゃないかしら。エコエコ言ってれば。
みんな自動車工場に近所には住んでないんでしょ、どーせ。