なお、現在榛名山の山道はパトちゃんが佃煮にするほどおりますのでご注意をば

トヨタ「ハチロク」復活へ…来春に２００万円台(←ヤフーのニュース)

これは良いんじゃない？・・・うん、どうでも良いって意味で(おい)
もう今から見えるのよ。各自動車雑誌やらネットとかで「自分の嗜好」と「世間のニーズ」のズレが認識できない哀れな車好き共が大騒ぎして、1年後には買った人間以外は総シカトしてる姿が。
今の世の中、スポーツカーというのはニッチ市場。大きな販売数というのはそもそも見込めない。ただ、好きな人は好きだから、そう言う人の声は大きくなる。だから評判良いような感覚にもなるんだけれども、大多数の人は興味なんか無いよね。人も荷物も載せられんし。
この車も評論家諸氏は絶賛するに違いない。それは良い。多くの評論家の好みに合うんだろうから。だけれども、この車は大ヒットする、とまで言うなら、それこそ自動車評論家の看板は下ろすべきだろう。ぬたりは確信に近い感覚を持っているが、この車は大ヒットはしないと思う。
おそらく発売当初はバックオーダーを抱えるくらいの勢いで注文が入ると思う。実際自動車雑誌とかも「目標の○倍受注で大ヒット!!」とかの文字が踊るだろう。
お前言っていることが矛盾してるだろ、と言われるかも知れないが、そんな勢いは数ヶ月だろう。

間違いなくその後バタッと勢いが止まる。

この手の車を欲しくて実際に買っちゃう層は繰り返しになるけどニッチ。その人達に行き渡っちゃえば、後は売れなくなる。
これは別にこの車だけの話ではない。実際CR-Zなんかも今や販売数は結構悲惨な数値を叩き出している。CR-Zも販売当所は目標の何倍ものバックオーダーだのと騒いだけども、自販連のHPによれば、ブランド別の月販売台数の最高位は22位。本当に人気があるなら、ずっと同じペースで売れそうなもんだが、数ヶ月で順当にトップ30から姿を消した。んで今年に入ってからは1度も30位以内に浮上していない。今日の日本において、クーペってのはそういう存在なんですな。
で、生産ラインの効率が悪くなって(放っておくのも費用がかかります)生産中止。で葬式厨が群がる、とまあこんな流れ。
まあ、日本の自動車会社って、「売れない車をイメージとして売れないなりに残す」という意識に希薄なのは確かで、効率重視の見方が強すぎるのはぬたりも残念には思うけどね。それこそ多少の割高とか完全受注生産(そのかわりあれこれ選べる)とか工夫の仕方はあると思うんだけど。実用車も趣味車も何でもかんでも同じようにライン生産しなくてもいいじゃん、とは心底思う。好きな奴は「受注生産だから手元に届くまで3か月はかかりますよ」なんつっても、ホントに欲しけりゃ待つでしょ。それとも「特殊な趣味車だろうとなんだろうと注文してすぐに来なきゃ我慢できねえ」というわがままな人も多いのかしら？　まあそれに応えたからこそ今の生産体制があると言えるのかもしれんが。
いずれにせよ、ニュースで垣間見える売り文句を本気で実践したいなら、売れなくても残せよトヨタさんよお、と思うけどね。


しかし、「８６」なんて名前をつけちゃうあたりに、トヨタは若い人に売る気ないね。ハチロクなんてありがたがるのは、四捨五入すれば40以上のオッサンばっかりだぜ。イニＤの読者層もそんなもんでしょ。それでもトヨタの上層部の方々に比べれば若いのかもしれないけど。
だから「200万円台」なんて言ってるのは、トヨタお得意の、装備的には物足りなさが大きすぎる廉価版グレードなんじゃないかな？　エアコンは間違いなくマニュアル。んでオーディオレスで鉄チンホイールって感じかな。「改造して楽しんで」と言いつつも、廉価版グレードだとその土台としても物足りない感じになるんじゃないかと(例えばマニュアルエアコンをオートエアコンにするっていう改造は一般的じゃない)
オッサンの必需品たる快適装備を多少つけようとすると、それを装備したグレードは無駄なもんもセットオプションでついてきてそれなりに値段が上がり、総支払い350万楽々越えになるんじゃないかと見たがどうかな？


まあ、全くの新規車種が出て選択肢が広がるのは、ユーザーにとってはいい話。現状、新車で手に入るお手頃の国産クーペは前述CR-Zとロードスターしか無いわけだしね。オープンドライブにハマった今のぬたりは、どれが良いと言われればロードスター一択ではありますけどね。この年になって2シーターが車の選択肢になり得る現状は、幸せなんだか不幸せなんだかちょっと考え込んじゃう、そんな師走の第一日。