フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

水底の町

2020年07月12日 21時12分11秒 | 日記
こんなの買った。

ダムの本である。
ぬたりの住む群馬県において、昨今良い意味でも悪い意味でも話題を振りまいたダムと言えば八ッ場ダムであるが、とかくまあ、ダムというのは語るのが難しいジャンルでもある。
なにしろ推進派反対派ともに意見が尖りやすく、賛成ありき反対ありきの意見で語られてしまうので、ダムの面白さを語れば反対派からブーイング、八ッ場の試験湛水で台風で出た水を貯めたことが、本当に下流の水位に影響したのか冷静なデータ分析結果が欲しいなと言えば賛成派からクレーム。こんな感じだ。賛成するか反対するか、まずはどちらの立場なのか表明しろ、という感じ。
個人的には賛成とか反対じゃなくて、でかい堤体を見て「すげーなあ」とか「落ちたらと思うと怖い」とかの目線での話なんで、そもそも論点が違うのであるがね。ダム計画に積極的に良い悪いを論じる立場にはないんだよね。まあ、利根川からそんなに遠くもないところに住んでいるもんで、洪水予防になるのならあってくれても邪魔にはなるまいと思ってはいるがね。逆に言えば、利根川水域に住んでもいない人の、利根川水系のダムに対する発言なんか、賛成だろうと反対だろうと机上の空論程度にしか思っていないがね。

閑話休題。

ともかくこの本。ぬたりの目的とすると廃道界のカリスマ、ヨッキれんさんが文章を書いているから購入してみた訳なのよね。ダムの本だからちょこっと書いてるだけかと思ったら案外文書も写真も豊富で読んでて楽しかったな。群馬県内の写真も載ってたし。
きっかけは廃道についての文章ではあったにしても、ダムというのも実に奥深いもので、確か学校の授業ではダムの種類について「重力式」と「アーチ式」の2種類は教わった気がするが、実際にはもっと多くの種類もある。知らない人が巨大な「ロックフィルダム」とか見たら結構びっくりするんじゃあるまいか。ダムの形にはそれぞれ理由があるので、ダムの形一つ一つにつき、その利点と欠点を知るだけでもなんか楽しい。何事も、学べば深いのよね。
ダム観光という点で言えば、実は群馬県は利根川の水源県と言う影響もあるのか、珍しいダムも多い。巨大な堤体を持つロックフィルダムの奈良俣ダム、堤体がカクッと折れ曲がっている下久保ダム、そして日本では現存数わずか数基となった珍しいバットレスダムの丸沼ダム。色々な意味で名前を売った八ッ場ダムも観光で売り出そうと、水陸両用バスの運行などなど。ダムそのものを観光資源とできる逸材は多く存在している。実際雪解け期の矢木沢ダムの放水はその迫力から県内外から多くの観光客を呼んでいる。単純な観光目線でも見所はあるし、建設の過程や設備や用途などを調べてみるとそれはそれで新しい発見があったりするから、観光や趣味としてはお手軽とも言えるのよね。ほとんどのダムは見るだけならタダだし。

屋外だしほとんどのダムならそんなに観光地として人気もないから密にもならん。この夏の観光地としては割とオススメな様な気もするんだけどね。
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