8月は暑いから酒が飲めるぞ

というわけで誕生日だったわけだが。
とは言え、アラフォーともなれば誕生日なんてしょせん冥土の旅の一里塚、そんなに嬉しいというほどの物ではない。これは数年前からそういう感じなのが正直なところ。
で、独り身ならそのとおりに行動して、この暑い季節であるから晩ごはんはそうめんでも茹でて、適当にネットサーフィンして寝ちゃうところなんだが、結婚するとそういう訳にもいかない。ぬたりは良くてもおかあちゃんはそれなりに気を遣う。
そんな具合に気遣い無用は言ってあったが、さすがにおかあちゃんはそれでは気が済まず、「せめて、なんか好きな物でも私のおごりで飲み食いしたら」と言われた。うーん、好きなものねえ・・・


という訳でやってきたのは越後湯沢駅にあるぽんしゅ館。ここには新潟の酒蔵の地酒の試飲機が100台ほどずらりと並んでおり、500円で5回(1杯は大き目のおちょこ程度)試飲ができる。

どんな天国やねん。
という訳で気になる銘柄を片っ端から飲んでみる。都合9銘柄(500×2しやがったこいつ)飲んで、行く前に久しぶりにここ呑んでみたいなあ、と思ってた銘柄の酒が一番おいしかったなあ。あそこの酒、群馬では結構入手が難しくてなあ。他には、数年前に旅先の酒屋でふらっと買った日本酒が「スタッフのひそかなおススメ」とかになっててちょっと嬉しかったなあ。久しぶりに飲んだらなかなかおいしかったし。

さて、ここ、実は食べ物の持ち込み禁止である。日本酒にツマミがないのはなあ、というのは少し残念ではあるが、無料でつまめるものもあるにはある。
数十種類に及ぶ塩だ。
いや、確かに分かる。塩を少し舐めて日本酒を口に含むと日本酒の甘さと香りが増幅されて、それはそれは日本酒がおいしい。日本酒呑みは知ってるやり方ですよね。
日常的にやったら成人病一直線ですけどね。上杉謙信あたりはそういう酒をやり過ぎて死んだクチだ。

いやあ、面白かったし美味しかった。惜しむらくはここ、新潟の地酒のあらゆる酒蔵の試飲ができると言っても、あらゆる蔵の酒が買えるとイコールではないのが微妙なところ。
もちろんぬたりが一番おいしいと思った酒蔵の酒は置いてなかったですわ。