フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

スーパースターも夢じゃない

2015年01月04日 19時09分48秒 | 下手っぴギター&ウクレレ
まずはこちらをご覧いただこうか。

何てことないギターの写真である。
トップの木の焼けから詳しい人なら「古ぼけたギターだなこりゃ」とお思いになると思う。ぬたりの所有ギターを憶えておられる方もまずいないと思うし、覚えていたとしても、この写真ではどれだか判断のしようがない。そもそも今までぬたりの手元になかったギターだしね。

ヘッドの画像を載せたが、モーリスのW-25というギター。概ねぬたりと同じくらいの年齢のギターになる。この辺あたりで見比べると、1978年のカタログからはデザインが変わっているのでそれ以前のモデルという事になる。実際、今のモーリスにW-〇〇というモデルはない。
正直生産年あたりははっきりと分からないのだが、原因が中のラベルが示している。

ご覧のとおり、製造年の記載がない。かろうじてシリアルナンバーは別のところに記載はあるが、何しろ当時はフォークブーム。世の中に大量にフォークギターがばら撒かれた時期でもあり、シリアルがあったところで出自を追いかけたところでそれほど実にもならない。そもそもモーリスと言っても長野のモリダイラ楽器で製造されたものじゃない。愛知の寺田楽器で作られたものだ。

ご覧のとおり、トラスロッドのカバー(だよね?)にはっきりと寺田楽器の名前が入っている。まあ寺田楽器自体は評判の悪いメーカーではないけれども、当時のモーリスの中で言えばこれは普及品。安物の部類である。

とまあ、楽器の説明は兎も角として、このギターの出自を話せば、おかあちゃんの実家の応接で埃をかぶっていたものだ。もう何年触ってないのか分からないってくらい。義父は10年くらい前に煙草をやめたそうだが、磨いていたらそれなりのヤニ汚れもあったから、10年以上の放置品だろう。
実は初めておかあちゃんの実家に行った時から気になっていたのだが、正月の挨拶に行った際に、いよいよ手に取って借り受けてきたものだ。
ほぼ気にされることもなくそれだけ放置されたにもかかわらずネックの曲りはほぼ認められず、どんだけ日本の職人は真面目なんだと呆れながらもまずはお掃除。つーてもいきなりやったらクロスがダメになるので、ポリッシュを吹きつけてはキッチンペーパーでふき取る。
いやもう汚い汚い。
兎に角手元の手入れ用品全投入、ポリッシュ、オレンジオイル、指板オイル、フレット磨きなどなどを総動員。ある程度綺麗にはなったが、サビの浮いた糸巻とすり減ったフレットは素人では手が出ない。糸巻は固いとことガタガタのところがあって、弦を張るのがホント怖かったわ。今にも切れそうで。
とは言え、こういう風に徹底的にやるのはなんか楽しかったわ。幸いダメになりきった部分はなかったので、ギターとすれば何とか使える状態にはなった。もちろん本格的に使おうとなれば、糸巻の交換と再調整は必須だが、掃除するだけでもなんかギターが生き返っていくようで嬉しかったなあ。ギターのセンセ経由というプロにリペアマンのツテもあるんだが、古いというだけで当時としては安物のこいつに手をかけるべきなのかどうかとなるとちょっと迷うな。
弦に関しては、とりあえず余っていたダダリオの弦を張ってみた。ギターとすれば一応また歌える状態にはなった訳だ。という訳で、10年以上ぶりに歌ってもらおうと、あの頃あなたがつま弾いたギターを私が弾いてみました(僕もうさだファンじゃ・・・)

むっちゃ弾きにくい。

まともに音が出ねえ。どーすっかね、これホント。
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2 コメント

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モーリスギター (Sin)
2015-01-10 14:59:08
実家に置いてきてるギターが
グリーン塗装のMG-30です。
値段の割には良いらしいですが
わたしには宝の持ち腐れであんまり弾いてませんな・・・
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>Sinさん (ぬたり)
2015-01-12 09:54:26
モーリスのギターは頑丈ですから、ケースに入れて置いておけば、そうそうダメになることもないんじゃないかと思いますが。
宝の持ち腐れというなら、ぬたりのマーティンなんかまさにそんな感じですが。
返信する

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