フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

The Loveliver Strikes Back

2013年04月03日 20時59分44秒 | ラブライブ!
とうとう終わりを告げたラブライバーの宴、アニメ「ラブライブ!」。
個人の感想を先に言えば、普通に終わった、という感じ。最終回でもう一度感動、みたいな感じではない。若干駆け足気味の最終回だったような気もするし、もう1話あればもっと話を深くできたんじゃないかと思うんだけどなあ。そうは言っても、展開そのものにぬたりは否はない。穂乃果は最後まで穂乃果のまんま空回ってる。
しかしYAZAWA先輩かっこよすぎます。前回もそうだったけど、今回も惚れたぜ。

最終回も終わったところで多少のネタバレもするけれども、12話で、劇中イベントとしてのラブライブ出場辞退、翌年の即時廃校回避が語られ、「物語の根本を崩してどうする」という一部の批判が巻き起こった。
が、これは根本とそれに伴う肉付けを勘違いしているから出る言葉でしかない。
確かに始まりは廃校回避、そしてその手段としてのラブライブ出場ではあるわけだけれども、話の根本は他にあるだろう。第3話のファーストライブで、空っぽの客席を前に「これ以上続けても意味がない」とエリチカに言われて穂乃果はなんと啖呵を切ったか憶えていれば、こんな勘違いは起こらない。
穂乃果曰く「やりたいからです!」
この言葉こそがこのアニメの根本である。この根本の前では、廃校だのイベント出場など2の次3の次。ちょっと考えてみれば分かるが、廃校を救おうとスクールアイドルを始めたのは穂乃果だけである。他のメンツは全員「アイドルをやりたい」と思って始めていた。ラブライブ(劇中イベントの方ね)にしても、存在を前から知っていたのは花陽とにこのみ。出たいと思っていたのはにこのみ。こうして並べていけば、大事そうに見えて、実は廃校もイベントも枝葉に過ぎないことは容易に分かる。
「あなたのやりたいことは何ですか?」
「あなたにとってスクールアイドル活動って何なんですか?」

9人が常にそう問いかけられ続ける、そんなお話だったわけ。
だからこそ、ラストシーンはやっぱり講堂でなければいけなかったんだと思う。第3話で、9人全員が穂乃果の言葉と向かい合った場所にもう一度立ち返る必要があったんだろう。

ただし、最終回はあれこれ詰め込んだ回になって駆け足感は否めないし、作品の根本的な弱点としてリアリティは割とおざなり。そういった点の批判はあるだろうと思うし、それに関して反論する術はぬたりにはない。だから「普通に終わったな」と感じるわけでね。ストーリー自体にはとても満足していますよ。
ラブライブというコンテンツ自体はまだ終わらない。ニューシングルの発売も正式にリリースされたし、センター投票も公式HPにて受付がスタートされている。ぬたりは行かないけど6月には3rdライブだってある。今後も付き合っていくことになりそうね。

しかしヲタとしてなにやら燃え尽き感を感じるのも確かなんだよねえ。アニメ、という限定の話をすれば、ラブライブほど入れあげた作品というのも過去にそうそう無いし、折しもラブライブのみならず、「銀魂」「リトルバスターズ」「ビビットレッドオペレーション」と、チェックしていたアニメは3月あたりで軒並み終了。4月からはチェックする作品はBSジャパンで再放送の「銀魂」のみになるという状況。あれだけ熱狂していた「ハルヒ」と「けいおん!」にせよ、手元のBD/DVD手放しても良いかと思えるようにすらなった(興味ある方はぬたりにご一報を)。
今後はヲタではなくホントに純粋なラブライバーになっちゃうんじゃないか、という気がしないでもないなあ。正直、良いことなんだか悪いことなんだかよく分からんが。
コメント (2)
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