早起きして、標記の観戦をした。ダ・ゾーンで。2対0で勝利、これで3連勝だが、他のチームが負けもあるのでダントツトップである。鎌田と小川の得点だが、この勝利は割に難解である。目立ったことを書いてみよう。
要するに守備が良かったということだ。3ゲームで失点ゼロ(得点14)と言うのがその証拠。どこが良かったか。3バックでも、ボランチ2人が凄く利いているし、2人の得点源、三苫、堂安(伊東)も良く守備に留意していた。サウジが全員脚が速いので「怖いな!」と見ていたが、その全てを走り出す前に潰していたのが目立ったものだ。また、相手のシュートには3~4人でブロックに走り込んでいたことも多く、それが目立った。攻守のかなめ守田がこう言っていたのも、何か特徴的である。
「鎌田が下りてきてくれて、僕がよく前に行けた」
1得点目が実は、この二人の合作である。守田の右からの折り返しヘッドを、左前方にいた鎌田が前に出てシュートした得点だった。
この守備という点について特に、2ボランチがすごく利いていたと思う。二人とも強くて位置取りが良いこと、過去の日本人選手では考えられないほどだった。とくに遠藤や守田など、10年代にアジア・クラブ選手権でしばらく勝てなかった時期の日本守備時代を考えると、信じられないほどの力強さを示していた。攻撃の要でもある両ウイングバックが守備に走るのも、このチームの著しい特徴だ。特に、伊東純也の守備意識が僕にはすごく目につくのである。あれでは,堂安も守備に思い切り走らざるを得ないと見た。
FWもよかった。上田と小川だったのだが、上田には守備力と力強さがあり、小川には鋭さがある。あの高いヘディングは、伊東のクロスもさりながら秀逸としか言えない。そして二人とも守備意識が高い。久保が「日本での僕の評価はスペインにおいてよりも低い」と思っているようだが、やはり守備の問題があるのだろう。ドリブルで持ちすぎるプレーだから、奪われた時のカウンターが監督らには怖いのだろう。今の世界サッカーは、攻撃から奪われた時の守備への転換がとても難しいのだから。今日もそんな場面が2~3見られた。日本が敵陣地内攻撃から守備へと転換するときに備えがちゃんとできているから、3ゲーム無失点になっているのであって、その備えへの中心が2ボランチなのである。