2月下旬の左フクラハギ痛から復帰しながら、いろんな事を考えた。
まず、たった1週間だが随分久しぶりに全く走れなかった間に、いろんな老化が起こったと感じたこと。今から思えば、2月10日過ぎから走るのが間遠になっていた。それで18日にちょっと無理をしたから23日の怪我が出たということのようだ。
怪我の後走れなくなってなによりも、いろんな事にやる気が起こらなくなった。これは、生への前向きの姿勢が欠けがちになるということだろう。そして、睡眠が浅くなって、記憶力が減衰するから、読書のスピードも遅くなる。持病の腰痛も少々出てきて、あわてて自分で出来る腰の牽引に努めた。歯茎にも何となく異常が出てくるから、歯磨きを念入りにしなければならなかった。
さて、そんな「急に老けたと感じた時点」から、それをバネにできたからなのだが、急激な走力回復を果たせた。1時間の走行距離をこんなふうに延ばすことができた。
3月1日7・5キロ、2日8・4キロ、3日8・6キロ、6日8・8キロ、8日9キロ、10日9・4キロである。怪我の悪循環を警戒して、最初は極めて慎重に、大丈夫と分かってからはちょっとずつ頑張ってみたという前進だと読み取れる。この年齢でのこういう急激な回復に、また老いの一進一退の激しさと、これを「進」の方向で闘うことの価値の大きさを思い起こすのである。いつまで続けられるか分からないにしても、とにかく活動年齢を延ばすという意図なのである。僕の諸活動の基礎がこの走れることにあると、そう心にも決めている。
さて、この調子は、怪我前の好調時に戻ったと言って良いのだが、気になることが一つある。フォームを修正してきたから、その悪影響らしきものが一つ出ているのだ。左ももの中に縦に攣ったような軽い痛みというか、違和感が3月初めから続いている。今のところはラン自身にはほとんど影響していないのだが、かって体験したことがない部位、違和感だから気になる。左脚にも均等に体重が掛かるようにというフォーム修正から来ているということも明らかなようだし。スポーツ医に相談するかどうか、そんなことも思いながら観察中というところだ。とにかくまずは、自分であれこれと調節するしかないものなのだろう。非常に微妙な、疲労が抜けないという感じ、程度の違和感であって、痛みというほどのこともないからこそ時速11キロ近くでも走れるわけだから。
とにかく今の注意点はこう決めている。左脚の着地を「柔らかくかつ、体重が乗るようにすること」、これである。「両膝の角度など、使い方、特に着地法を同じようにすること」と言っても良いだろう。ということは、ストライドを年齢に合わせてもう少し小さくする必要があるということかも知れない。時速10・5キロでも歩数160というのは、ちょっと少なすぎる。もっと増やせばよいと、そんな事も試みてみようと思っている。