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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

夏の夜明けの夏木マリ

2013-07-11 15:08:58 | 歌謡曲

夏の夜明けは悲しいの c/w ガラスの絆 / 夏木マリ (キングレコード)

猛暑真っ盛りに出してしまうのは、あまりにもベタな1枚なんですが、そこは夏木マリ姐さんのアンニュイなポートレイトに免じて、ご理解下さいませ。

しかし、そんな言い訳なんか、全く無為&無意味なほど、このシングル盤は素敵な仕上がりで、まずはA面「夏の夜明けは悲しいの」に針を落せば、瞬時にその場は刹那の境地!?!

あぁ、思わず嘆息してしまうほどお洒落なファンキーソウルの昭和歌謡曲的展開がジンジンに拡散していくのですから、たまりません。

なによりも夏木マリの抑えた歌い回しが、所謂フェミニン系ですし、バックコーラスとの共同謀議(?)も絶妙なんですねぇ~♪

ちなみに作詞:橋本淳&作曲:村井邦彦のコンビネーションは冴えまくりが当然と思いますが、特筆しておきたいのが「編曲:Jim Rock」というクレジットで、これはシング・アウト~ブラウン・ライスを経て、これが世に出た昭和51(1976)年当時は、後に正式(?)結成されるジム・ロック・シンガーズの主要メンバー共々、様々なセッションワークに参加していた惣領泰則に他なりませんから、その都会派ど真ん中の洋楽フィーリングは、お約束♪♪~♪

もしかすると件のバックコーラス隊は、惣領智子を含む件のジム・ロック・シンガーズなのかもしれません。

またアッパーなドラムスのハウスっぽいビート感、ラテンロックなピアノやリズムギターのスパイスも素晴らしく、加えて明快に跳ねるベースを中核にした演奏パートも流石と思うばかり♪♪~♪

潔くも泣けてくる余韻が素敵な曲終りも含め、何度聴いても、せつなくて、夏場のサイケおやじには定番BGMになっています。

そして一方、B面の「ガラスの絆」が、これまたクールな王道歌謡曲♪♪~♪

しかし、それは決して「クール=カッコイイ」じゃ~なくて、作詞:橋本淳、作曲:川口真、そして編曲:萩田光雄のヒットメーカートリオが十八番の下世話さを程好く「突き放した」感じに仕上げていますから、これが裏と表が存在するレコード文化の良いところです。

うむ、このコントラストの妙が嬉しいわけですよ♪♪~♪

ということで、実は最近、あっちこっちを旅中のサイケおやじが連日の猛暑とギスギスした仕事で疲弊していながら、なんとかプログを継続出来ているのも、皆様のご厚情と素敵なレコードに残された歌や演奏があればこそです。

そういうありがたいものが、デジタルの電脳世界から娑婆のアナログな現場に変換現出される時こそ、サイケおやじは救われています。

どうか、皆様もご自愛下さいませ。

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人魚の夏への回帰

2013-07-10 15:07:17 | 歌謡曲

人魚の夏 / 小林美樹 (NAV)

芸能界には売れなくても、しぶとく芸名を変えたりして居残る人が少なくありませんが、現実的には、あっさり見切りをつけてのフェードアウト組が圧倒的に多く、本日の主役たる小林美樹も、アイドルとしては決してブレイク出来ませんでした。

ところが皆様ご存じのとおり、彼女は引退した後、学業に専念し、テレビアナウンサーや経済方面の解説者として立派に活躍したのですから、やはりある意味でのタレント性は持ち併せていたと思います。

なにしろ芸能界デビューの経緯には、あのテレビスカウト番組の「スタア誕生」出身という金看板がありましたからねぇ~~。

それが昭和48(1973)年の事で、翌年夏頃にはかなり派手にデビューしたらしいんですが、残念ながらサイケおやじは同時期、ある幸運から日本を離れていたので、リアルタイムの実情は知る由もありません。

しかし秋に帰国して聴いた彼女のデビュー曲「人魚の夏」は、妙になんとも懐かしい、まさに日本のポップス歌謡の原点が滲み出た名曲名唱として、心に滲みましたですねぇ~~♪

というか、実はこれが、ほぼ4ヵ月ぶりに祖国へ帰りついて、久々に聴けた初めての日本の歌!

それゆえに懐かしさを強く感じたと言えない事もありませんが、しかし都倉俊一の書いたメロディが、なにか往年の青春歌謡曲っぽい味わいに満ちている事は否めません。

また阿久悠の作詞も、それに歩調を合わせたかのような明るさがあって、親しみが強くなります。

そこで早速、件の「人魚の夏」をゲットしようとレコード屋の店頭で現物に接して、絶句……。

失礼ながら、ジャケ写に登場している彼女のルックスが、ど~しても自分の好みに合わず、小麦色に焼けた肌も、なんだかなぁ……。

もちろん歌は上手いし、その後にテレビで見た小林美樹の健康的な存在感も悪くはなかったんですが、結局は好みの問題という他はありませんし、そこでサイケおやじがレコードを買えなかったのは、御察しのとおりです。

ただし、この「人魚の夏」という楽曲だけは、ど~しても忘れ難かったので、数年を経て、中古で買いました。

そして今聴いても、やっぱり不変の懐かしさが広がるんですから、良いものは良いという真実は大切にするべきでしょう。

ということで、本日の掲載も体裁は夏の歌♪♪~♪

昭和歌謡曲の底力を楽しんで後悔しない、やっぱりこれは名曲名唱と思っています。

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猛暑に爽やか♪ さとうあき子♪♪~♪

2013-07-09 16:05:28 | 歌謡曲

ブルー・バタフライ / さとうあき子 (For Life)

ここ数日間、サイケおやじがふっと口ずさんでいながら、曲名も歌手も思い出せずに苦悩(?)していたのが、本日掲載のシングル盤A面曲「ブルー・バタフライ」でありました。

ところが、そういう忘却は、これまたふっとしたはずみで蘇るもので、実は昨夜、某所でサイケおやじは懐かしいムード満点のストリップ興行を鑑賞したのですが、もちろん出演の踊り子さんが着用している極小下着系の衣装を「ツンパ」、あるいは「バラフライ」と称する事は、昭和に育った日本男児にはひとつの常識ですからねぇ~~♪

既に皆様がご推察のとおり、青色のそれを見た瞬間、心中モヤモヤしていた件の曲名が「ブルー・バタフライ」と鮮烈に蘇ったわけです。

ということで、なんともお恥ずかしい顛末ではありますが、さとうあき子の歌う「ブルー・バタフライ」は、なんとも爽やかな歌謡フォークの決定版でありまして、発売されたのは昭和54(1979)年6月だったんですが、これが当時の流行最先端だったニューミュージックというよりも、もうちょい以前の、だからこれこそが歌謡フォークなんですよっ!

しかも作詞:松本隆&作曲:筒美京平という、当時ノリまくっていたソングライターコンビに編曲:瀬尾一三が参画しているとあっては、所謂西海岸系のフォーキーなフィーリングが全開♪♪~♪

もちろん、これって絶対、どっかで聞いたこと、あるよなぁ~~~♪

というソラミミ感覚が如何にも筒美御大の得意技と思うばかり!

う~ん、オーストラリアのリトル・リバー・バンドかなぁ~~~♪

今度はそんなこんなの元ネタが気になるサイケおやじではありますが、さとうあき子の歌声と節回しのジャストミート感が、なかなかクセになりますよ♪♪~♪

しかし、残念ながら、リアルタイムでは小ヒットに留まり、彼女もあっという間にフェードアウトしていますから、これのCD化については知る由もありません。

それでも一度聴いたらヤミツキは絶対ですし、今の時期の車の中で鳴らしたら、それは丸っきり「昭和50年代の青春」がど真ん中でしょう。

つまり、現代のおっちゃん愛好曲の筆頭にもなりかねない、なかなかの秀作というわけです。

うむ、メロディのある歌は、やっぱり素敵ですねぇ~♪

当然ながら、猛暑に茹だる今年の夏にも必需品は請け合いです♪♪~♪

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大橋純子は歌謡ファンクの観音菩薩

2013-07-08 14:57:59 | 歌謡曲

スターライト・トレイン c/w センチメンタル・レディー / 大橋純子 (フィリップス)

いきなり、猛暑お見舞い申し上げます。

と、思わず言ってしまうほど、暑いですねぇ~~▼▲?△◎!

こんな時には冷房が逆に体調を崩す要因ともなりかねないそうですから、適度な水分補給、そして個人的は爽快な音楽が必須ということで、取り出したのが本日掲載のシングル盤です。

まず、ジャケ写に登場している、菩薩のような大橋純子のポートレイトが神秘な涼しさ♪♪~♪

そしてA面の「スターライト・トレイン」に針を落せば、如何にもスペーシーな彩りもニクイ、これが正統派歌謡ファンクのサウンドが構築される中に大橋純子のボーカルが伸びやかに広がっていくんですねぇ~~♪

あぁ~、実際、このタメの効いたリズムとビートのバックで、ここまで大らかに歌ってしまう大橋純子は、やっぱり歌謡ファンクの菩薩じゃ~ないでしょうか!?!

もちろん作詞:松本隆&作編曲:佐藤健のシティ派ソングライターコンビには、一抹の隙もありませんし、演奏をメインで担当した美乃家セントラル・ステイションも鉄壁!

発売されたのは昭和53(1978)年春だったんですが、少なくともサイケおやじにとっては、何時聴いてもシビれが止まらない名曲にして名演、そして決定的な名唱であります。

一方、B面の「センチメンタル・レディー」が、これまたズキズキとハートが疼き、浮足立ってしまうような仕上がりで、もちろんA面と同じソングライターコンビの作品ですから、佐藤健が十八番の「節」が出まくっているのは言わずもがな、絶妙にアレンジされたライトタッチのレゲエフィーリングが憎たらしいほどですよ♪♪~♪

松本隆の綴った歌詞も、得意技の情景描写に加えて、サイケおやじには想像することすら不可能な女性心理の絢を表現しているように思いますし、当然ながら大橋純子の節回しが最高の極みつきでしょう、これはっ!

う~ん、バックの演奏も素晴らしすぎますねぇ~、何度聴いても♪♪~♪

ちなみに当時の大橋純子バンドであった美乃家セントラルステイションには佐藤健(key) をバンマスに、土屋昌巳(g)、滝本大助(g,fl,etc)、福田郁次郎(b)、見砂和照(ds)、高杉登(per) 等々の凄腕が揃っていましたからねぇ~~♪ ライプが凄かったのは言うまでもありませんが、スタジオレコーディングもあえて「美乃家」名義のクレジットをレコードに入れている以上は、同じ様なメンツで行われていたはずです。

ということで、これを聴いて熱くなるのも潔しとするべきかもしれませんが、サイケおやじは逆に、こうした都会派ソウル歌謡にクールな気分を感じてしまうわけでして、クール=イカシたフィーリング♪♪~♪

であることは言うまでもありませんよねっ!

そして大橋純子は同年秋、あの「たそがれマイ・ラブ」のメガヒットを出すのでした。

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純エリ子の痛快&爽快

2013-07-07 15:46:33 | 歌謡曲

恋のチュチュチュ / 純エリ子 (日本コロムビア)

昭和元禄の歌謡ポップスには「清純派お色気路線」なぁ~んていう、これは全くサイケおやじの造語なんですが、そう呼ぶしかないような、不思議なジャンルが確かにあったと思います。

例えばビートの効いたGS歌謡で大ブレイクした黛ジュンにしても、結婚前のアイドル期には所謂「乙女心」を歌ったヒット曲をメインにしながら、しかしそこは後のローティンアイドルとは一線を画した、まあ、少年時代のサイケおやじからすれば、お姉さま系歌謡ポップスを聞かせていました。

と言うよりも、当時は人気歌手のデビュー時の年齢が、それなりに高かったわけでして、現在のイメージで扱えるアイドルが成立するのは、麻丘めぐみ以降じゃ~ないかと思うわけです。

さて、そこで本日ご紹介のシングル盤は、昭和46(1971)年に発売された純エリ子の、ほとんどヒットしなかった1枚なんですが、しかしA面「恋のチュチュチュ」は曲タイトルからも既に判別可能なように、「モロなお色気」と「恥ずかしがり」が上手くミックスされた隠れ名作♪♪~♪

それはもちろん、サイケおやじが今更述べるまでもない、昭和歌謡曲愛好者にとってはひとつの常識になっているはずなんですが、それでも書いてしまったのは、念願叶って、ようやく現物シングル盤が入手出来た喜びゆえの事と、ご理解下さいませ。

そして肝心の「恋のチュチュチュ」は作詞:中村小太郎、作曲:和田香苗、編曲:森岡賢一郎が見事に成し遂げくれた、これがアップテンポのロッキン歌謡がど真ん中♪♪~♪

ちょいと洋楽イタリアンポップス、あるいは欧州ツイストロックの和製カパーという趣がニクイところですし、何よりもリズムにノリまくった純エリ子の歌いっぷりが痛快にして爽快なんですねぇ~~~♪

また、前述した「お色気」な表現が、

 チュ~してぇ~♪
 チュチュチュチュ~してぇ~~♪

なぁ~んていう露骨(?)な歌詞をさらりと演じながら、実はプレスの余韻がたまらなくセクシーという、いゃ~、純エリ子の歌の上手さは絶品ですよっ!

実は後に知った事ではありますが、この当時の彼女は公称16歳ながら、幼少の頃からきっちり音楽教育を受け、子供のど自慢のチャンピオン常連のひとりとしてコロムビアにスカウトされてのデビューでありました。

しかし残念ながら、純エリ子ではブレイク出来ず、昭和48(1973)年に藍美代子と改名しての再デビューで、名曲「ミカンが実る頃」の大ヒットを飛ばすのですから、さもありなん!

う~ん、人に歴史有りとはいえ、その藍美代子になってからは、こうしたビート系歌謡ポップスは出してくれませんでしたので、この「恋のチュチュチュ」の人気が沸騰するのも当然が必然と思います。

ということで、ようやくゲットした掲載シングル盤は状態良好だったのが、これまた幸運でありました。

そういう巡り逢いがあるからこそ、周囲の無理解があろうとも、中古屋通いは止められないわけですし、キツイ仕事にも辛抱出来るんですよ♪

そして最後になりましたが、純エリ子は結局、二十歳前にして、歌が成熟し過ぎていたのかもしれません。ところがそれゆえに後々の評価が高まる一方という現実は悲喜こもごも!?

ファンとしては、全てを受け入れる事が肝要ですし、その意味で純エリ子時代の音源は絶対にコンプリートで復刻されるべきと切望する次第です。

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濡れシャツのかおり

2013-07-06 14:28:57 | 歌謡曲

六本木心中 / 桃井かおり (CBSソニー)

さて、昨日取り上げました「青春のしぶき / 影山美紀」のジャケ写イメージについて触れた「濡れシャツ演出」で思い出したのが、本日ご紹介のシングル盤です。

もちろん主役の桃井かおりは説明不要、今や日本の有名女優のひとりとして、虚無と半ボケ(?)のキャラクターが十八番という個性派であり、最近では様々なCMに登場しては、極みの存在感を発揮していますが、だからこそ歌手としても味わい深いレコードを色々と出してきました。

そしてこれは多分、桃井かおり名義では最初のシングル作品でしょう。

発売は昭和48(1973)年、ただし、実は最初に作られたのは企画アルバム「上村一夫の世界 / 同棲時代~春夏秋冬」に収録の音源であり、当然ながら社会現象にまでなった上村一夫の代表作「同棲時代」をモチーフにしたオムニバスLPからのカットになんですが、それゆえに冒頭に置かれた桃井かおりと小倉一郎のナレーションが暗~い雰囲気を演出しているのは、如何にも当時の世相にどっぷりです。

というか、サイケおやじを含むその頃の若者の多くが、あてどないながらも、漠然と明るい未来を自然に思い込んでいられた幸せがあればこそのネクラムードだったんですよねぇ。

これには絶対の異論もあろうかとは思いますが、しかしその「繰り返すことが、こわいの……」「死んじゃおぅか?」という台詞に続く楽曲本篇の歌謡ロックした、妙に明るい展開が本音だと思うんですよ。

これは実際に聴いていただく他に、サイケおやじの稚拙な筆は必要無いわけですが、きっと皆様も、流石は上村一夫の作詞に中村泰士の作曲!

と、納得されるはずと思っています。

そして本題(?)の「濡れシャツ演出」が全開のジャケ写では、ご本人の乳首が今となっては「お宝」扱いなぁ~んて、嘯く事はありません。

何故ならば当時の桃井かおりは日活ロマンポルノ「エロスは甘き香り(昭和48年・藤田敏八監督)」への堂々の出演ばかりか、かなり派手に脱ぎまくった演技にも躊躇はありませんでしたからねぇ~~♪

何を今更、と言う気持は毛頭ありませんが、特筆しておきたいのが、ここに登場している桃井かおりのスタア女優らしからぬ「華の無さ」であり、それこそがリアルタイムから全く異質な個性として、時代にアクセスしていたと思うばかりです。

極言すれば「雰囲気女優」とまで決めつけられながら、実は芝居の本質、演技の要は揺るぎない存在感を披露していたのですから!?!

ただしサイケおやじとしては、決して歌が上手くない桃井かおりが、この「六本木心中」では、未だそれを活かせていないイモっぽさが愛おしいんですよ♪♪~♪

ということで、「濡れシャツ演出」のジャケ写は、たまらないというのが、本日の結論です。

そして同系のお楽しみ盤は、コレクターズアイテムとしての価値も絶大であり、先日ご紹介した「Mr. SHADOW / 天馬ルミ子」も、乳首は透けてませんが、この桃井かおり盤の妹分のような雰囲気が良好なのでした。

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影山美紀の幻のワクワク盤

2013-07-05 15:17:41 | 歌謡曲

青春のしぶき / 影山美紀 (CBSソニー)

先日予告(?)させていただいたとおり、周囲の顰蹙の中、旅先からゲットしてきた中の1枚が、これです。

もちろん歌謡曲愛好者やアイドルマニアの皆様にとっては、定番シングルですから、何を今更!

云々軽くあしらわれるかもしれませんが、サイケおやじにとっては長年の謎が解かれた証拠物件のひとつとして、やはり現物を超安値で買える瞬間のトキメキは人生の喜びでありました。

あぁ~、やっぱり正統派アイドル歌謡ってのは、素敵ですねぇ~~♪

と、ノッケから独り善がりで申し訳ございません。

実は影山美紀はキャンディーズ系のアイドルグループだったピーマンの元メンバーであり、結局はブレイク出来なかったまでも、影山美紀はソロシングルを出していたという仄かな記憶がサイケおやじには植え付けられていましたから、長年探索を続けていたという次第です。

そして待望のブツに針を落してみれば、瞬時に前述した歓喜に包まれてしまったんですよ、恥ずかしながら♪♪~♪

特に、多分これがソロデビュー作と思われるA面曲「青春のしぶき」は作詞:有馬三恵子、作編曲:穂口雄右の手腕が存分に発揮された傑作で、狙いはスマートな爽快感ってところでしょうか。

ただし、これが世に出た昭和51(1976)年という時期を鑑みても、幾分凝り過ぎのように思えるのは彼女の優れた歌唱力が裏目に出ているような……。

それでも、まあ、それはそれとして、このジャケ写の魅力ってのも、侮れません!

サイケおやじと同世代の皆様であれば、こういう濡れシャツ演出は当時のアイドルセクシーグラビアの常套手段的演出と百も承知のワクワク感でしょうし、このまんま、立ちあがってくれるのではないか!?

なぁ~んていう、有り得ない期待感が青春の妄想を誘発してくれるんですから、良い時代でした♪♪~♪

ということで、現在では完全に幻化しているレコードではありますが、あえてご紹介させていただきました。

正直、完全なる「見せびらかし」のイヤミが強くて、自ら嫌悪感を自覚しつつ、反省しております。

失礼致しました。

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夏は音頭だっ! 山本リンダ!

2013-07-04 12:54:27 | 歌謡曲

ウブウブ / 山本リンダ (キャニオン)

さてさて、日本の夏と言えば音頭ですよねぇ~、音頭♪♪~♪

古来から人類はダンスミュージックが必須の生き物である事は、歴史や地政学の見地からも立派に証明されているわけですが、そんな屁理屈を捻くり回すまでもなく、日本には「音頭」という絶対的な快楽のリズム&ピート曲がどっさりでしょう。

しかも時代の要請というか、破天荒なほどにノリの良いものが希求されるのは、本日取り出しましたシングル盤A面曲「ウブウブ」が昭和の極みつき!

もう、当然ながら、山本リンダが倒錯的に登場しているジャケ写と曲タイトルだけで圧倒される皆様も大勢いらっしゃるに違いないと推察している次第なんですが、実際にサブタイトルが「リンダ音頭」ですからねぇ~~♪

これが今、ウケなかったら、後の祭りの昭和元禄ですよっ!

なにしろ作詞:伊藤裕弘、作曲:加瀬邦彦、そして編曲:萩田光雄の狙いがアハン~、ウフン~♪ とキメられる山本リンダ十八番のフェロモン発散にあるんですよ♪♪~♪

調子の良過ぎる曲調やピート感は言わずもがな、やっぱりこれは昭和50(1975)年の山本リンダの立ち位置をズバリと演じた代表曲と思います。

ちなみに昨日は例の五輪招致のプレゼンがあったとか、大きく報道されていますが、結果はともかく、滝川クリステルあたりが、この衣装で「ウブウブ」歌ったら、絶対決定!

と思ったのは、サイケおやじだけでしょうか?

まあ、そんな不遜は別にしても、今こそ楽しめっ!

ウブウブ♪♪~♪ ハッハッ! ウブなハヤトチリィ~~♪ 

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夏になれば彼女が♪

2013-07-03 15:03:23 | 歌謡曲

誘われて夏 c/w ゆれながら二人 / 早川英梨 (テイチク)

芸能界には夏のイメージが強い歌手が多いことは言わずもがな、それが無くては始まらないのが日本の夏ってもんでしょう!

と、本日も独断と偏見に満ちた書き出しになっておりますが、昭和50年代後半、なかなか人気があった女性シンガーの二名敦子もラテンフュージョン系シティサウンドに彩られた名花でありましたねぇ~♪

そして掲載のシングル盤は、その彼女が昭和54(1979)年に早川英梨名義で出した、これが実質的なデビューレコードで、もちろん聞かせてくれるのは歌謡ポップスとクロスオーバーした所謂ニューミュージックの典型に仕上がっていますよ♪♪~♪

なにしろ収録の両面曲が共に作詞:竜真知子&作編曲:大野雄二の確信犯(!)コンビですからねぇ~♪

説明不要の「ルパン三世」ムードはお約束ながら、やはり早川英梨が二名敦子になってブレイクする下地が既に出来上がっているわけで、特にB面の「ゆれながら二人」は秀逸♪♪~♪

まあ、率直に言わせていただければ、如何にも大野雄二らしいマンネリ感も強いんですが、それが心地良いんですから、ひとつよろしくであります。

そしてA面の「誘われて夏」が、その意味では幾分地味な仕上がりで、せっかく化粧品メーカーのキャンペーンソングに用いられながら、ヒットせずに埋もれているのは勿体無いですよ。

ただし逆に言えば、B面の「ゆれながら二人」が出来過ぎだった!?

サイケおやじは今でも、そんな疑念が打ち消せません。

ということで、本日も夏向き&爽やかな1枚を出してみましたが、早川英梨=二名敦子はライプだと顕著になるとおり、ソウルフルな感覚を持ったボーカリストだと思っていますので、アルバムの企画で多かったラテンフュージョン系の歌ばかりが注目されたのは、これまた勿体無い!

個人的にはブラコン路線をもっと追究して欲しかったんですがねぇ~~。

それでも彼女が結婚~引退を選んだとなれば、素直に祝福し、残されたレコードを夏限定で楽しむのも悪くはないんじゃ~ないでしょうか?

本来なれば、通年鑑賞するのがファンの正しい行いかもしれませんが、そこはサイケおやじの偏食趣味の表れとして、ご理解下さいませ。

否、少なくとも夏には絶対の必需品が、彼女の歌!

それは何時も、強く思っています。

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悔しいけれど、素敵な潮騒のサンバ♪

2013-07-02 14:35:45 | 歌謡曲

潮騒のサンバ / ウッドペッカー (CBSソニー)

サイケおやじがリアルタイムで飲み込まれた歌謡フォークの大ブームには当然ながら幾つかのジャンルがありまして、まずは所謂「カレッジフォーク」と呼ばれた一派は明るく楽しい若者の生活、あるいは反戦や反体制を真っ向から訴えるプロテスト系、さらには前向きな未来志向を含む性善説的なものまでを入れてしまえば、それが歌謡曲のハイブリット感覚に接近出来たのも自然の成り行きだったのでしょう。

しかしもうひとつの流れとして、所謂「四畳半」なぁ~んて呼ばれる事さえあった、私小説的な歌を自作自演していた一派も堂々と存在出来ていたのが、例えば高田渡や加川良あたりはもちろんの事、岡林信康や吉田拓郎という大スタアにしても、それがブームとなった背景と恩恵だったように思います。

ところがやはり流行ってものは、そうした狭間を繋ぐ存在が実は一番大きな勢力となるのが世の中の理!?

言うまでもなくフォークル、はしだのりひこ率いるシューベルツやクライマックス、赤い鳥、かぐや姫、オフコース等々は、そうやって人気を増大させていたんじゃ~ないでしょうか。

本日ご紹介のウッドペッカーという男女混成の4人組にしても、決して大きなブレイクは無かったんですが、歌謡フォーク好きには相当な影響があったらしく、サイケおやじが高校時代に入れてもらっていた学内同好会のフォーク組は、そうした傾向の歌を楽しそうにやっていましたですねぇ。

それは掲載したシングル盤ジャケ写がそのまんまの雰囲気を求めていたんでしょうか、サイケおやじは度々述べてきたように、そこでは反主流のバンド組でしたから、そんなこたぁ~、軟弱!

と、本音は羨ましいくせに、対外的には硬派に徹する言動を繰り返していたのですから、いやはやなんとも情けない話です……。

そして悔しいけれど、認めざるをえない、全く自分のポップス心にジャストミートしてくる楽曲が確かにあったんですよねぇ~。

本日ご紹介のシングル盤B面曲「潮風のサンバ」は、まさにそれでして、どうやら昭和45(1970)年に発売されたものらしいんですが、とすれば作詞:山上路夫&作編曲:田辺信一の目論見がソフトロック系のボサノバ歌謡に昇華されているのも当然の仕上がり!?!

なによりもウッドペッカーが演じるコーラスワークがハイトーンの女性ボーカルを活かした素晴らしさですし、演奏パートのギターやパーカッションが気持良すぎるわけですよ♪♪~♪

ちなみにウッドペッカーはジャケ写からも一目瞭然、男女混声のフォークグループで、メンバーは谷田部進、田中章、藤本房子、川上真紀子という4人組とされていますが、サイケおやじはライプはもちろん、テレビでも見たことがありません。

僅かにこのレコードを知っているだけで、それだって前述した学内同好会のフォーク組が音楽室のステレオで鳴らしていたのを偶然に聞き、気に入ってしまったのが真相ですし、おまけに素直になれないので、ど~しても曲名を尋ねることが出来ず、密かにレコードジャケットを盗み見て、後々ようやく、中古でゲットしたのは、サイケおやじの意気地と居直る次第です。

いゃ~、今となっては本当にお恥ずかしい話なんですが、まあ、それだけウッドペッカーの「潮騒のサンバ」が良かったんですよ。

それは現在でも変わらぬ気持ですし、こうして夏になると朝イチで聴いてしまうというわけです。

ということで、最後になりましたが、ここに登場した藤本房子は後にCMを歌ったり、松田聖子のバックシンガーとして有名になるのは、ご存じのとおりです。

ただし告白すれば、掲載ジャケ写を見ても、どっちの人が藤本房子の区別もつかないサイケおやじではありますが、この「潮騒のサンバ」で強い印象を残しているハイトーンのボーカルが、もしも彼女の声であるならば、さもありなん!

ウッドペッカーはもちろん、CMソングや有名歌手のコーラスの仕事等々を上手く集めたアンソロジーが出ていたら、ぜひとも聴いていみたいものです。

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